![]() 小型高出力オルタネータ
专利摘要:
自動車用、及び既存車両への“取外し交換”後付け用の、小型高出力オルタネータとしての使用に特に適した、機械的エネルギーと電気的エネルギーとを変換する装置。本発明の様々な態様により、永久磁石オルタネータのロータに加わるラジアル荷重の問題に対処しながら永久磁石オルタネータの出力を大幅に増大させる手段が提供される。本発明の別の態様によれば、2つの異なる電圧での発電が可能となる。本発明の一態様によれば、磁気フリンジングを利用することで軸長を増すことなく出力性能を格段に増大することができる。本発明の一態様によれば、永久磁石装置に見られるコギングを、気流に悪影響を与えることなく除去又は低減する、傾斜積層体を装着するのに有効な手段が提供される。本発明の別の態様によれば、ロータを2つ備える永久磁石装置における対向磁石を径方向にずらすことでコギングを低減する。E 公开号:JP2011512118A 申请号:JP2010546095 申请日:2009-02-09 公开日:2011-04-14 发明作者:シー. スコット,ハロルド;ワイ. ラフォンテーヌ,チャールズ 申请人:マグネティック アプリケーションズ インコーポレイテッド; IPC主号:H02K16-00
专利说明:
[0001] 永久磁石発電機が供給する電力は、ロータの速度に大きく左右される。多くの用途において、例えば、自動車のエンジン速度変動や負荷特性の変化により、ロータの速度が変わることはよくある。従って通常は、電子制御システムが採用されている。永久磁石オルタネータ及びその制御システムの一例は、前述の米国特許第5,625,276号(Scott等、1997年4月29日発行)に記載されている。その他の制御システムの例は、米国特許第6,018,200号(Anderson等、2000年1月25日発行)に記載されている。本明細書中の本発明の実施形態の開示内容に関連する限りにおいて、前述の文献は、これを参照することにより、あらゆる目的のために本明細書中に完全に組み込まれるものとする。] 背景技術 [0002] このような永久磁石オルタネータにおいては、磁石をステータから離間する「空隙(air gap)」に効率が反比例する。かかる空隙は、0.020〜0.040インチの範囲であることが多い。ステータが生成する出力は(図1Fに関連して以下で更に定義する)空隙直径の二乗に比例するため、特定の用途では可能であるように空隙直径を最大限とすれば特に有利である。] 図1F [0003] 自動車用途のオルタネータは、通常、取付具、より一般には取付ラグとして知られるものを備えており、これを用いてオルタネータを中間ブラケットによりエンジンブロックに締結し、また、後述する手段によってベルトの滑りを防ぎながら、オルタネータが適正に機能できるようにしている。J180又はヒンジ型取付部材としてよく知られる(3点取付部材としても知られる)構成は、この目的のために3つの取付ラグを備える。取付ラグのうち2つは、オルタネータの前部及び後部に位置し軸方向に整列されている。整列された2つのラグは、これらを貫通するボルト及び取付ブラケットを用いてエンジン上の対応する構造物に締結され、実質的にヒンジとして働く。3つ目の取付ラグは、一般に上側調節ラグとして知られ、通常はオルタネータの前側部分に位置し、先の2つのラグとは径方向の反対側にある。上側調節ラグはネジジャッキを備える装置に装着され、先の2つのラグにより形成されるヒンジ回りにオルタネータを回動し、適正なベルト張力が得られる位置でオルタネータをロックする。この種のブラケットの全てに常にネジジャッキが存在するわけではなく、無い場合は、通常は木製の棒であるレバーを用いてヒンジ回りにオルタネータを回動させてから、簡易なブラケット及びその目的用に作られた固定締結部材により締結する。いずれの場合もオルタネータは電気系の発電部品として、また、オルタネータのプーリから対応の駆動プーリ、通常は、エンジンクランク軸プーリに架け渡された自動車ベルトのテンショナーとして機能する。ある種のエンジン、通常は大型ディーゼル車では、クランク軸プーリに代えて、内部で噛合う補助駆動軸にプーリが設けられ、オルタネータの駆動に用いられる。] [0004] オルタネータを取り付け、駆動ベルトに張力を付加する手段としては有効でも、J180規格では3点のみで取り付けるため、オルタネータの大部分は片持ち支持されたままとなる。3つの取付ラグのみでは、オルタネータは、片持ち部分がホイッピング(whipping:鞭のようにしなる振動)に晒され、これにより加速の影響が増大する。通常は、こういった破壊的な力は、ガソリン及びディーゼルエンジンのいずれの用途においてもみられるが、ディーゼルエンジンの始動時に最も激しくなる。また、例えば路面の凹みや同様の危険物に当たったときなど、車両が急激に方向を変えたときには激しい加速にも晒される。こういった力の影響で、オルタネータの予測寿命は大きく短縮される。] [0005] 近年の自動車ベルト工学の進展により、自動ベルトテンショナー・アセンブリが開発されている。これは、一体的なねじりバネを用いてベルトに必要な張力を付加することにより、オルタネータがベルトテンショナーとして機能しなくてもよくするものである。この構成では、オルタネータのラグは固定ブラケットに固着され、ヒンジ及びネジジャッキは不要となっている。自動ベルトテンショナーの使用により、適切なベルト張力が常に適正に与えられるという利点が得られたが、J180型ヒンジ取付部材や3点取付ラグを利用する変形品を用いたオルタネータにおいては、オルタネータにおける取付ラグのない部分が依然としてホイッピングに晒されるため、破壊的なg力がやはり観察される。] [0006] このような破壊的な力を更に低減させる試みとして、自動車技術者協会(SAE)は、オルタネータをエンジンに締結する方法として、パッドマウント(Pad Mount)オルタネータ仕様案(SAE文書2002−01−1282)を発行した。パッドマウント・オルタネータ仕様案には、第2−1版から第2−4版まで4版ある。第2−1版及び第2−4版はまだ広く受け入れられておらず、将来の使用向けであるが、第2−2版及び第2−3版は大型車両用エンジン製造各社に概して受け入れられ、現在オルタネータは、この提案された規格に準じて製造されている。後述するように、パッドマウント・オルタネータは、オルタネータをエンジンブロックに固着する取付ラグを4つ使用する。破壊的な力の低減を図るため、第4の取付ラグを備えたJ180型取付部材の変形も開発されている。いずれの場合もオルタネータは、エンジンに4箇所にて固着される。SAEのパッドマウント規格もJ180の4点取付型も、オルタネータ締結に用いられる取付ラグ間の距離が一定のため、オルタネータの全径が物理的に制限される。現在のところ、全径が制限されると、パッドマウント・オルタネータにおけるオルタネータ出力を増大する唯一の効果的手段は、全軸長を長くすることである。この方法では、出力増加が軸長に比例したものに限られる。従って、SAEパッドマウント規格、更には、あらゆる4点取付式オルタネータによる規定の構造に適合しながらオルタネータ出力を増大させる方法を開発することが非常に望ましい。] [0007] 永久磁石オルタネータの回転部分は、永久磁石が接着されたロータからなる。オルタネータの全径が制限される任意の用途においては、出力を大幅に増大する1つの方法は、ステータの全長を長くすることである。Lafontaine等の出願に記載のように、この種のオルタネータのロータは一端が開放しているため実質的には片持ち支持となり、過酷なラジアル荷重が加わると歪みを生じる。従ってこの種のオルタネータの有効長さは、永久磁石がステータと衝突するのを防ぐためにロータが耐えることのできるラジアル荷重量により制限される。永久磁石ロータはほとんどの荷重に耐えるよう設計することができるが、寸法や全重量に実用上は制限があり、一定の長さを越えるとこの方法は実現不可能となりやすい。従って、ロータ長に制限されることなく出力が大幅に増大される永久磁石装置の設計が望ましい。] [0008] 近年、電力供給網から離隔して電動ツールを駆動する需要が着実に増えている。110VACなどの電力供給線の電圧の使用が現実的に不可能、又は完全に利用不可能な場所で、修理機器を用いて業務を行なう現場作業担当者にとってこの要求は切実である。この問題の解決に用いられる1つの方法は、発電機装置を使用して、ハンドドリル、電動丸鋸、又は診断用機器などに必要なAC電力を発電することである。この方法は、発電機装置に必要なメンテナンスが大変であり、また、現場作業担当者の行なう仕事に直接関係のない大きく重たい装置を搬送するのが不便であるという欠点がある。一方、車両内にあるオルタネータが車両システム用のDC電力と外部機器用のAC電力の双方を供給することができれば、発電機装置を所有するコストと負担が無くなる。1台のオルタネータが例えば12VDCの車両用電力と110VACの電力を発電することを考えると、オルタネータが12VDC発電用に最適化されている場合は、電圧を110にまで上げる、又は逆に、オルタネータが110VAC発電用に最適化されている場合は、電圧を12VDCにまで下げざるを得ず、その非効率性が問題となる。従って、特定の作業用に最適化された独立した出力電圧又は電流構成用に、複数の電気出力が可能なオルタネータを製作することは、特に有益と言える。特に、12VDC用に最適化された出力電圧範囲及び110VAC用に最適化された第2の独立した電圧範囲。] [0009] 磁気フリンジングの影響はよく知られており、これを利用して永久磁石装置の出力を高めることができる。永久磁石オルタネータにおいては、任意の用途で利用可能な全軸長が制約されると、オルタネータのステータ軸長が制約される。これは、オルタネータ内のステータ付属品に加えて、前後の端板、ロータ、及び全巻線に必要な隙間もまた全て、制約された軸長と同一の軸長を有さなければならないからである。永久磁石装置においては、オルタネータの全長に影響を及ぼすことなく磁石の長さをステータの両端面を越えて長くする条件があり得る。この方法で形成される磁気フリンジングはステータを越えて延び、やはりステータを越えて延びる巻線巻端部を遮断する。その結果、ステータ端面を越えて延びる巻線と磁束が相互作用し、それによりステータの任意の長さに対してより多くの電力が発生する。従って、ステータの任意の長さに対して出力を高める手段として磁気フリンジングを利用するオルタネータの設計が望ましいと言える。] [0010] 永久磁石装置には、望ましくないコギング効果が現れやすい。コギング効果は、磁石のN極及びS極が交互に、互いに隙間を有するようにロータ回りの径方向に等間隔に配置されている永久磁石オルタネータの構造の必然的結果として生じる。ステータは歯を備え、スロットは磁石の配置に一致している。静止状態では、永久磁石から発生する磁界が生む力によって、磁石がステータ上の対応する歯の上に真っすぐに整列しやすくなる。ロータが回転し始めると、アセンブリのポテンシャルエネルギーが増加するため、永久磁石から発生する磁界が回転に抗する力を生む。回転が続くにつれ、永久磁石が隣接するステータ歯間の隙間の中間点に整列されたときにポテンシャルエネルギーが最大点に達する。この中間点から、さらなる回転が加速を生み、磁石が再びステータの隣接する歯の上に真っすぐ整列したときに加速が終わる。この減速と次の加速によって、永久磁石オルタネータに見られるコギング効果が生まれる。但し重要なのは、このサイクルがオルタネータの回転に用いられるエネルギーに与える正味の影響はゼロであることである。永久磁石オルタネータのコギングは、幾つかの望ましくない特性につながる。これらの影響のうち2つは審美的なものに過ぎない。即ち1つ目は、サイレンのようにも聞こえる高音を発することであり、2つ目は、永久磁石の磁界が生む抵抗力によってオルタネータを自在に回転させることができない点である。従来のランデル型オルタネータは、励起場が存在せず自在に回転するため、永久磁石オルタネータは、正常に機能していないように感じられる。より有害な第3の影響は、大型の永久磁石オルタネータにおいて見られるもので、コギングの加速と減速で振動が発生し、これにより年月を経るうちオルタネータの部品が恒久的に摩耗する可能性がある。この加速と減速は、また、オルタネータを回転する駆動ベルトにも望ましくない力を及ぼし、その使用寿命を短縮する。Lafontaine等の出願には、傾斜ステータの使用によりコギングを低減することが記載されている。Lafontaine等の出願で触れられているように、傾斜ステータを締結する手段として、押さえリングを使用することができる。] [0011] 押さえリング及びその締結具は、その構造の性質上、中央のコアに向けて突出し、気流に悪影響を及ぼす可能性がある。適正な冷却流体流を維持するため、その流れを妨げる障害物、少ない方が有利である。従って、気流に悪影響を及ぼすことなく、傾斜ステータを締結する手段を製作することは有益と言える。] 発明が解決しようとする課題 [0012] 本発明は、機械的エネルギーと電気的エネルギーとを変換する特に有益な装置を提供するものである。幾つかの実施形態は、SAEパッドマウント規格が規定する制約内で運転する改良されたオルタネータを提供する。] 課題を解決するための手段 [0013] 本発明の様々な態様により、永久磁石オルタネータのロータに加わるラジアル荷重の問題に対処しながら永久磁石オルタネータの出力を大幅に増大する手段が提供される。] [0014] 本発明の別の態様は、2つの異なる電圧での発電を可能にし、代替的実施形態においては、オルタネータの少なくとも1つの出力が直流電流であり、もう一つの出力が交流電流である。] [0015] 直径及び全軸長が制限される用途においては、本発明の一態様により、磁気フリンジングを利用することで軸長を増加することなく出力性能を格段に高めることができる。] [0016] 本発明の一態様によれば、気流に悪影響を与えることなく、永久磁石装置に発生するコギングを除去又は低減する、傾斜積層体を取り付ける有効な手段が提供される。] [0017] 本発明の一態様によれば、ロータを2つ備える永久磁石装置における対向磁石を径方向にずらすことでコギングを低減する。] [0018] 本発明の一態様は、軸と、第1ステータと、第2ステータと、第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータとを備える電力変換装置を含む。ロータケーシングを軸に装着し、軸、ステータ、及びロータケーシングを同軸上に配置してもよい。第1及び第2ステータは、それぞれ少なくとも1つの巻線を有する。第1ロータは、更に、第1ロータに結合され、第1ステータに近接して配置され、第1ステータから所定の第1ギャップ長で離された複数の第1永久磁石を有し、第1ステータ及び第1ロータの相対移動により、磁石からの磁束が磁気的に第1ステータの巻線と相互作用する。また、第2ロータは、更に、第2ロータに結合され、第2ステータに近接して配置され、第2ステータから所定の第2ギャップ長で離された複数の第2永久磁石を有し、第2ステータ及び第2ロータの相対移動により、磁石からの磁束が磁気的に第2ステータの巻線と相互作用する。複数の第1及び第2永久磁石は、それぞれ、所定の第1及び第2ステータ端面間長さを越える所定の各長さを有する。] [0019] 本発明の別の態様は、巻線及び磁石のうち少なくとも1つと熱接触するように、冷却媒体の流れを導く冷却システムを備える。冷却システムは、所定の流路を通り且つ所定の流速以上の充分な量の冷却媒体の流れを生成し、発生する熱を拡散し、磁石の温度を所定の破壊的レベル未満に維持する。第1及び第2ステータのスロット並びに各永久磁石のうち少なくとも1つの配置は、第1及び第2ステータの中心軸に対して、所定量だけ傾斜している。また、第1コアの側面におけるスロットの径方向の位置は、第2コアの側面におけるスロットの径方向の位置からずれている。一実施形態において、軸は、所定の直径を有し、且つ、軸の両端間において第1及び第2ステータに対して所定の位置に配置された軸テーパ部を有する。軸テーパ部の直径は、直径の最小値から、軸の所定の直径よりも大きい所定の直径の最大値まで、所定のテーパに従って変化する。第1及び第2ロータは、ハブと、軸の少なくとも1つの軸テーパ部のテーパに対応する所定のテーパを有する中央貫通孔とを有する。テーパが形成された貫通孔の直径は、軸の所定の直径よりも大きい貫通孔直径の最小値から、所定の貫通孔直径の最大値まで、所定のテーパに従って変化する。第1及び第2ロータのハブは、貫通孔の内面と軸テーパ部の外面とが嵌め合い接触して、軸テーパ部が貫通孔内に受け入れられることによって、軸がハブの貫通孔内で支えられ且つハブの貫通孔を貫通して配置され、テーパが形成された第1及び第2ロータの孔が軸テーパ部に面接触することによって、軸並びに第1及び第2ステータに対して軸方向及び径方向の両方について第1及び第2ロータが位置決めされ、軸と共に回転するように第1及び第2ロータが軸に結合される。一実施形態において、第1及び第2ロータ並びに軸は、単一体を構成していてもよい。第1ロータは、第1端板に装着されていてもよく、第1ステータは、第1端板に対して相対回転するように装着される。] [0020] 別の実施形態において、軸は、第1端板に回転可能に結合されている。第1及び第2ロータは、円筒型のケーシングを軸に結合するエンドキャップを有し、ケーシング及びエンドキャップは、単一体を構成する。] [0021] 本発明の一態様において、冷却システムは、更に、所定の流路と流体的に連絡され、第1端板を貫通する少なくとも第1の通路を有する。冷却システムの冷却媒体は空気であってもよく、冷却システムは、更に、空気が第1端板の通路及び所定の流路を通って移動するように配置された強制空気供給部を有する。強制空気供給部は、第1ステータの回転に対して非同期のファンを含む。別の実施形態において、冷却システムは、更に、第1ステータのコアを貫通する少なくとも1つの通路と、第1ステータのコアの通路と流体的に連絡され、第1ロータを貫通する第1の通路とを有する。] [0022] 一実施形態において、冷却システムは、更に、冷却媒体が第1ステータのコアの通路を通って移動するように配置され、第1ロータと共に回転するように装着されたファンを有する。ステータの巻線は、第1ステータのコアの通路を通る冷却媒体の流れの経路内に向けて曲げられた巻端部を有する。加えて、冷却システムは、更に、第1ステータと第1ロータとの間に配置され、冷却媒体の流れを第1ステータの通路から巻線の巻端部に熱接触させるように導く偏向面を有する。別の実施形態は、第2端板を備え、第2ロータは第2端板に装着され、第2ステータは、第2端板に対して相対回転するように装着されている。軸は、第2端板に回転可能に結合されていてもよい。] [0023] 冷却システムは、更に、所定の流路と流体的に連絡され、第2端板を貫通する少なくとも第2の通路を有していてもよい。] [0024] 別の実施形態において、冷却システムの冷却媒体は空気であり、冷却システムは、更に、空気が第2端板の通路及び所定の流路を通って移動するように配置された強制空気供給部を有する。強制空気供給部は、第2ステータの回転に対して非同期のファンを含んでいてもよい。冷却システムは、更に、第2ステータのコアを貫通する少なくとも1つの通路と、第2ステータのコアの通路と流体的に連絡され、第2ロータを貫通する通路を有していてもよい。また、冷却システムは、更に、冷却媒体が第2ステータのコアの通路を通って移動するように配置され、第2ロータと共に回転するように装着されたファンを有していてもよい。第2ステータの巻線は、第2ステータのコアの通路を通る冷却媒体の流れの経路内に向けて曲げられた巻端部を有する。加えて、冷却システムは、更に、第2ステータと第2ロータとの間に配置され、冷却媒体の流れを第2ステータの通路から巻線の巻端部に熱接触させるように導く偏向面を有する。代替的実施形態においては、冷却システムは、更に、第1及び第2ロータ間に配置されたロータ偏向部を有する。さらなる実施形態は、更に、第2端板と、外部ケーシングとを備えていてもよく、第1及び第2ロータケーシング、第1及び第2ステーのタコア、並びに外部ケーシングは、軸と同心であり、軸は、第1及び第2端板に回転可能に結合され、第2ロータは第2端板に装着され、第1及び第2ステータは、外部ケーシング内の第1及び第2端板間において軸と共に回転するように軸に結合されている。] [0025] 冷却システムは、第1及び第2ステータのコアを貫通する通路と、第1及び第2ステータのコアの通路と流体的に連絡され、第1及び第2ロータを貫通する通路とを有していてもよい。第1及び第2ロータ通路は、これにより導かれる冷却媒体の流れが、第1端板の通路を通り、第1ステータの第1巻線巻端部に熱接触し、第1ステータのコアの通路を通り、第1ステータの第2巻線巻端部に熱接触し、第2ステータの第1巻線巻端部に熱接触し、第2ステータのコアの通路を通り、第2ステータの第2巻線巻端部に熱接触し、第2端板の通路を通ると共に、第1及び第2磁石に熱接触するように配置されていてもよい。別の実施形態は、第1及び第2端板と協働して、第1及び第2端板を外部ケーシングに押圧する各タイロッドを備え、第1及び第2端板、外部ケーシング、並びにタイロッドが協働して、軸、第1及び第2ロータ、並びに第1及び第2ステータを整列状態に維持する。冷却媒体は空気であり、冷却システムは、空気が第1及び第2端板の通路並びに第1及び第2ステータのコアの通路を通って移動するように配置された少なくとも1つの強制空気供給部を有していてもよい。強制空気供給部は、少なくとも1つの電動ファンを含んでいてもよい。電動ファンは、第1及び第2端板に装着されていてもよい。代替的実施形態においては、強制空気供給部は、軸と共に回転するように配置された少なくとも1つのファンを含む。] [0026] 加えて、第1ロータ及び第1ステータの組と、第2ロータ及び第2ステータの組は、独立した電気出力を構成してもよい。独立出力は、それぞれ、直流電流と交流電流とを供給するように構成されていてもよい。例えば、第1ロータ及びステータの組と、第2ロータ及びステータの組は、12VDCに最適な出力電圧範囲と、110VACに最適な第2の独立した電圧範囲を供給するように構成される。] [0027] 代替的実施形態においては、磁石の端面間長さは、磁気フリンジングステータを形成するような大きさである。また、対向する磁石は、コギングを低減するように、径方向にずれて配置されていてもよい。第1及び第2ステータの積層体は、コギングを低減するように、傾斜して配置されていてもよい。] [0028] 代替的実施形態においては、第1及び第2ステータは複数の巻線を有し、これら巻線の巻端部は、コアから異なる距離で外側に張り出して、冷却媒体の流れの経路に格子状構造を形成する。巻端部は、コアの周縁部側面から外側に張り出して、巻端部とコアの周縁部側面との間に空間を形成して、巻線で発生する熱の拡散を容易にする。一実施形態においては、第1及び第2ロータ並びに第1及び第2ステータは、車両用の小型高出力オルタネータとして協働して機能する。あるいは、第1及び第2ロータ並びに第1及び第2ステータは、既存の車両に後付けされる小型高出力オルタネータとして協働して機能する。] [0029] また、第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータは、加速による装置変形に耐えるように設計されている。第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータは、装置のモーメントアーム長が低減され、これにより複数のロータの変形が減少するように設計されている。] [0030] 本発明の代替的実施形態は、軸と、第1ステータと、第2ステータと、第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータとを備える電力変換装置を含む。ロータケーシングが軸に装着されて、軸、ステータ、及びロータケーシングが同軸上に配置される。第1及び第2ステータは、少なくとも1つの巻線を有する。第1ロータは、第1ステータに近接して配置され、第1ステータから所定のギャップ長で離された複数の第1永久磁石を有し、第1ステータ及び第1ロータの相対移動により、磁石からの磁束が磁気的に第1ステータの巻線と相互作用する。また、第2ロータは、第2ステータに近接して配置され、第2ステータから所定のギャップ長で離された複数の第2永久磁石を有し、第2ロータ及び第2ステータの相対移動により、磁石からの磁束が磁気的に第2ステータの巻線と相互作用する。複数の第1及び第2永久磁石は、それぞれ、第1及び第2ステータの各々の所定の端面間長さよりも大きい所定の長さを有する。加えて、装置を任意の面に結合するため4つのラグを備えていてもよい。第1及び第2ステータのスロット並びに各永久磁石のうち少なくとも1つの配置は、第1及び第2ステータの中心軸に対して、所定量だけ傾斜し、第1ロータ及びステータの組と、第2ロータ及びステータの組は、独立した出力電圧を構成する。これら独立出力電圧は、直流電流及び交流電流を含んでいてもよい。例えば、第1ロータ及び第1ステータの組と、第2ロータ及び第2ステータの組は、12VDCに最適な出力電圧範囲と、110VACに最適な第2の独立した電圧範囲を供給するように構成されている。] [0031] 本明細書中における本発明の記載は、例示及び説明に過ぎず、請求の範囲に記載の発明を限定するものではないと理解すべきである。] [0032] 以下、本発明を添付図面の図に基づいて説明する。図中、同一の符号は、同一の要素を指す。] 図面の簡単な説明 [0033] 図1Aは、本発明の参考として、パッドマウント・オルタネータの既存の実施形態を示す正面図である。図1Aは、B−B線に沿う切り取り図を含む。 図1Bは、図1Aのパッドマウント・オルタネータの上面図である。 図1Cは、図1Aのパッドマウント・オルタネータの背面図(図1BのC−C矢視図)である。 図1Dは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図1BのD−D線)である。 図1Eは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図1BのE−E線)である。 図1Fは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの詳細図(図1EのF−Fで囲む円)である。 図1Gは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図1AのA−A線)である。 図1Hは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図1AのA−A線)であり、直径を大きくしたロータを示す。 図1Iは、図1A及び図1Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図1AのA−A線)であり、軸長を長くしたロータを示す。 図2Aは、本発明に係るパッドマウント・オルタネータの第1実施形態の正面図であり、反対方向を向く一体的な2つのロータを使用して出力を増加させる方法を示す(図2Aは、G−G線に沿う切り取り図を含む)。 図2Bは、図2Aのパッドマウント・オルタネータの上面図である。 図2Cは、図2Aのオルタネータの背面図(図4BのI−I矢視図)である。 図2Dは、図2Bのオルタネータの断面図(J−J線)である。 図2Eは、図2A及び図2Bのパッドマウント・オルタネータの概略断面図(図2AのH−H線)である。 図3Aは、反対方向を向く一体的で直径及び長さが等しい2つのロータを使用して出力を最大化させる、本発明に係るオルタネータの第2実施形態の正面図である。図3Aは、K−K線に沿う切り取り図を含む。 図3Bは、図3Aのオルタネータの上面図である。 図3Cは、図3Aのオルタネータの背面図(図3BのM−M矢視図)である。 図3Dは、図3A及び図3Bのオルタネータの概略断面図(図3AのN−N線)である。 図3Eは、図3A及び図3Bのオルタネータの概略断面図(図3AのL−L線)である。 図3Fは、反対方向を向く一体的で直径が等しく長さが異なる2つのロータを使用して出力を最大化させる、図3A及び図3Bのオルタネータの概略断面図(図3AのL−L線)であり、長さの異なるステータ群及びロータ群を示す。 図4Aは、オルタネータのロータ(図1A〜図1Iのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Bは、オルタネータのロータ(図1A〜図1Iのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Cは、オルタネータのロータ(図1A〜図1Iのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Dは、反対方向を向く一体的で直径及び長さが等しいロータ(図3A〜図3Dのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Eは、反対方向を向く一体的で直径及び長さが等しいロータ(図3A〜図3Dのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Fは、反対方向を向く一体的で直径及び長さが等しいロータ(図3A〜図3Dのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Gは、反対方向を向く一体的で直径が異なるロータ(図2A〜図2Eのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Hは、反対方向を向く一体的で直径が異なるロータ(図2A〜図2Eのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Iは、反対方向を向く一体的で直径が等しく長さが異なるロータ(図3Fのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図4Jは、反対方向を向く一体的で直径が等しく長さが異なるロータ(図3Fのオルタネータ)にかかるラジアル荷重の影響を示す簡略図である。 図5Aは、2つの個別のロータを使用して任意の直径に対する出力を最大化させる、本発明に係るオルタネータの第5実施形態の正面図である。図5Aは、O−O線に沿う切り取り図を含む。 図5Bは、図5Aのオルタネータの上面図である。 図5Cは、図5AのオルタネータのQ−Q線に沿う背面図である(図5Cは、T−T線に沿う切り取り図を含む)。 図5Dは、図5BのオルタネータのR−R線に沿う断面図である(図5Dは、U−U線に沿う切り取り図を含む)。 図5Eは、図5BのオルタネータのS−S線に沿う部分断面図である(図5Eは、V−V線に沿う切り取り図を含む)。 図5Fは、図5A及び図5Bのオルタネータの(図5AのP−P線に沿う)概略断面図である。 図5Gは、近接した2つの個別ロータを任意で備えた図5A及び図5Bのパッドマウント・オルタネータの(図5AのP−P線に沿う)概略断面図である。 図6Aは、磁気フリンジングを利用し出力を最大化させる、本発明に係るパッドマウント・オルタネータの第6実施形態の正面図である。 図6Bは、(図6AのX−X線に沿う)概略断面図であり、磁石の張出部を示す。 図7Aは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Bは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Cは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Dは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Eは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Fは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図7Gは、永久磁石オルタネータの傾斜ステータの締結方法を詳細に示す詳細図である。 図8Aは、磁石位置をずらせた2つのロータの詳細図である。 図8Bは、図8AのY−Y線に沿う2つのロータの詳細切り取り図である。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G 図1H 図1I 図2A 実施例 [0034] 図1A〜図1Gを参照すると、Lafontaine等に記載されるように、永久磁石装置において電力出力を最大化するには、ステータ及びロータの直径など、特定の寸法を最大化することが望ましい。言い換えると、サイズやハウジング、取付による制約を考えると、コア156の歯158の外半径回りの円直径を最大化することが望ましい。この直径を本明細書では空隙直径Dag(図1F参照)と称する。上述のように、自動車技術者協会(SAE)は、第2−1版〜第2−4版まで、車両用途に相応しい4つの取付規格を提案している。ボルト103,107間及びボルト105,109間の径方向の間隔が190.0mmで、ボルト103,105間及びボルト107,109間の軸方向の間隔が126.3mmである図1Bに示す取付孔パターンは、SAEパッドマウント第2−3版に従うもので、トラック用途においてよく見られる。図1Aは、取付ブラケット101に接するオルタネータ100の取付面111を示す。同取付ブラケットは、オルタネータに必要な径方向間隙を維持している。SAEの提案によれば最小限で70.0mmとされるが通常は102mmが使用される。本明細書中では、別段示さない限り、寸法は全てインチで表す。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G [0035] パッドマウント用途において取付ボルト103,105,107,109を考慮した場合、現在のところ出力を増大させる方法が2つある。第1は、図1Hから最もよく分かるように、干渉を避けるためロータの全長が取付ボルトの軸方向の間隔内に収まるようにしてロータの直径を増加するものである。第2の方法は、図1Iから最もよく分かるように、取付ボルトの径方向の間隔と干渉しないようなロータ直径を選択し、ロータの全長を増加させるものである。2つの方法のうち、直径を増加させる方が望ましい。これは、ロータの長さを大きくしても出力は長さに比例して増加するだけなのに対し、直径の場合出力はこれの二乗に比例して増加するからである。] 図1H 図1I [0036] 従来のオルタネータ製造各社は、ステータ及び電機子の全径がSAEの提案する径方向の間隔内に収まるようオルタネータを設計してきた。これは、一部には、従来のオルタネータでは電機子の分だけ全径が増すためで、つまり従来のオルタネータでは、出力を僅かに増加させるだけのために直径の増加が許容範囲を越えることになってしまう。この結果、直径よりも軸長を増加させる方法が採られてきた。図1Gは、オルタネータの、取付ボルトの径方向の間隔による制約下において、オルタネータの中心軸から取り得る最大空隙直径を表す寸法補助線113を示す。現実には、ロータの最大可能半径は、各取付ボルトを囲む端板126材料により更に小さくなる。出力増大方法としては、空隙直径全長を増加するのが好ましいが、取り得る全軸長が限られているため、潜在的出力には限りがある。逆に言うと、空隙直径が縮小されるために、出力向上のためのロータ軸長増加には限りがある。従って、潜在的出力を最大化するには、1つのパッドマウント・オルタネータ中で直径及び軸長の双方を増加することが望ましい。] 図1G [0037] 図1A〜図1Gを参照すると、機械的エネルギーと電気的エネルギーとを変換する装置、即ちオルタネータ100は、SAEの提案するパッドマウント規格の第2−3版に適合するものであるが、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114(図1Gから最もよく分かる)とを備える軸110と、ロータ116と、ステータ118と、前端板120と、前部軸受122と、後端板126と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、外部ケーシング132と、各タイロッド134とを備える。ロータ116は軸110に装着され軸と共に回転する。ステータ118は、ロータ116内にぴったり受け入れられ、ロータ116から小さな空隙AGにて隔てられている。前端板120、前部軸受122、後部軸受130、後端板126、外部ケーシング132、及びタイロッド134は、支持組立体として協働し、軸110、ロータ116、及びステータ118を整列状態に維持している。軸110は軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板120及び後端板126に装着され、軸110を回転可能に維持し、端板と同心かつ垂直に調整する。ロータ116は、軸110に装着されて回転し、ジャムナット124により軸方向に固定され、テーパ軸部112との協働で確実に位置決めされる。後端板126は、ステータ118を、ロータ116内で軸110及びロータ116に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング132(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板120と後端板126との間に配置される。タイロッド134は、端板120,126を外部ケーシング132に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G [0038] 通常の自動車用オルタネータ用途においては、プーリ136、ファン138、及びナット140が軸110端部に装着されている。エンジン(図示せず)からの動力は、適切なベルト駆動(図示せず)を介しプーリ136に、即ち軸110に伝達される。かくして、軸110に付与されたトルクによりロータ116がステータ118回りを回転する。ロータ116は磁界を発生させ、これがステータ118上の巻線と相互作用する。磁界が巻線を交差する際に電流が発生し、適切な負荷に供給される。誘起された電流は、通常、ブリッジ整流器(調整される場合もある)に印加され、出力として供給される。場合によっては、調整出力信号がインバータに印加されてAC出力が供給される。] [0039] 図1Gから最もよく分かるように、ロータ116は、エンドキャップ142と、円筒型ケーシング144と、ケーシング144の内側壁内に配置された所定数(例えば8組)の交互に両極を有する永久磁石146とを備えるのが好ましい。] 図1G [0040] 図1Dから最もよく分かるように、ロータエンドキャップ142は、好適には実質的に開口し、周縁部131と、各クロスアーム148と、軸110に接続するための中心ロータハブ150とを備える。周縁部131、隣接するクロスアーム148、及び中心ハブ150により画定される各通風路152がエンドキャップ142を貫通して設けられている。中心ロータハブ150は、軸部112のテーパに対応する所定のテーパ(例えば1フィート当たり1インチ)を有する貫通孔154を備える。組立時には、ネジ軸部114の直前で軸テーパ部112が孔154内に受けとめられるようにして、軸110が孔154に支えられる。ネジ軸部114は、ジャムナット124と協働し、ロータ116を確実に軸110上に位置決めする。一般に、クロスアーム148の厚みは、(重量及び材料費を抑えるため)可能な限り薄く、かつ予測荷重に耐え得るよう適宜選択され、好適には、最も薄い箇所で3/8〜5/8インチの範囲である。ロータケーシング144は、実質的にエンドキャップ142から片持ち状に突出しているため、必要な厚みはケーシング144の長さに比例する。ロータハブ150は、孔154近傍においては、テーパ軸部112と適切に面接触するに充分な、好適には約1.5インチの厚みを有することが好ましい。] 図1D [0041] ステータ118は、好適には、コア156及び導電巻線170からなる。コア156は、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。図1E及び図1Fから最もよく分かるように、コア156は、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯158及びスロット160を備える。歯は通常軸方向に整列されるが、ある種の制御システムにおいて波形タイミングを得る必要がある場合、及び/又は、軸方向整列の積層体で見られるコギング効果を無くすため、後述するように、歯の端から端までの規定のずれ量分(好適には1歯分だがこれに限られない)積層体を漸進的に傾斜させてもよい。気流に悪影響を与えず傾斜ステータを固定する方法については後述する。コア156は、中心開口部162を有して実質的に開口しているのが好ましく、好適には、取付ボルト168を用いた後端板126への取付が容易となるよう、クロスアーム164及び軸方向貫通孔166を備える。後述するように、径方向スロットを用いて、中央開口部162を通る気流を最適化するように積層体を取り付けてもよい。] 図1E 図1F [0042] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線170は、各スロット160を通ってコア156の側面に沿って外側に向かい、所定数の歯158回りに巻かれてから別のスロット160に再び通されて、コア156上に設けられている。] [0043] 組立時には、ステータ118は、ロータ116と同軸上に配置され、ロータ116の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板126は、ステータ118を、ロータ116の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータコア156の周面は、磁石146の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(図1Fから最もよく分かる)。空隙AGは、好適には0.020〜0.040インチの範囲であり、図1A〜図1Iの実施形態では、約0.030インチ、例えば0.031インチである。従って、ケーシング144の内径、磁石146、及びステータコア156の外径を厳密な公差内に保って整列状態を維持することが好ましい。ロータ116及びステータ118を注意深く調整し、オルタネータにかかる外力による各要素の正常位置からの位置ずれを閾値以下に保つことが重要である。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G 図1H 図1I [0044] 上述のように、軸110、ロータ116、及びステータ118の整列状態は、前端板120、前部軸受122、後部軸受130、後端板126、外部ケーシング132、及びタイロッド134からなる軸受構造により達成される。実質的には、軸受122,130がそれぞれ軸110と軸受構造との間の回転可能な接続点を成している。軸受122,130、即ち軸110は、端板120,126それぞれと同心かつ垂直に配置される。ロータ116は、好ましくは、ロータハブのテーパ付き貫通孔154及びテーパ軸部112の協働により、軸110に対して確実に位置決めされる。ステータ118は、後端板126により、軸110、即ちロータ116に対して位置決めされ、整列される。端板120,126の整列状態は、外部ケーシング132及びタイロッド134により維持される。] [0045] 前端板120は、好適には概ね円筒形状で、中央に配置されたハブ174を備え、同ハブは、同軸開口部176と、開口部176の中心から所定の径方向距離を隔てて等角度間隔で離間するように配置されタイロッド134を受け入れる(例えば4つの)各座ぐり孔180を含む周縁部178と、周縁部178をハブ174に接続し各通風路184を画定する(例えば4つの)各クロスアーム182とを備える。前端板120は、高精度に寸法設計及び機械加工され(例えば開口部176は、±0.0008TYP、タイロッド孔180パターン、外部ケース肩部、取付孔パターンなどその他の形状は、±0.005TYP)、好適には、鋳造アルミニウムなどの金属から形成され、軸110及びロータ116の回動から生まれる回転荷重だけでなく、ベルトがプーリ136を引っ張る結果生まれる横方向荷重にも耐えるに充分な強度を有するべきである。前部軸受122は、軸受スリーブ186内にぴったり受け入れられる。前端板120及び軸110から軸受122に伝わる荷重によってかかるストレスを分散させるために用いられる軸受スリーブ186。軸受スリーブ186は、前部軸受122及び軸110を位置決めする。] [0046] 後端板126は、後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ118を取り付け、位置決めする。後端板126は、好適には段差つき中心ハブ188を備え、同ハブは、前方縮径部190と、これを貫通する中央開口部192と、好ましくは、前端板120と同一の外形を有し各クロスアーム145にてハブ188に接続された後方に向かう概ね円筒形状の外周部194とを有する。円筒型外周部194には、前端板120の座ぐり孔180のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴196が設けられている。突出部188の段差面には、ステータのクロスアーム孔166に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴196が設けられている。縮径部190の外径は、クロスアーム164上の同心円状径方向位置決め部198の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板部190がステータ118のクロスアーム164上の同心円状径方向位置決め部198内にぴったり受け入れられる。後端板126は、高精度に寸法設計及び機械加工され(例えば開口部192は、±0.0008TYP、タップ穴196パターン、外部ケース肩部、取付孔パターンなどその他の形状は、±0.005TYP)、好適には、鋳造アルミニウムなどの金属から形成される。後部軸受130は、後端板ハブ188の開口部192内にぴったり受け入れられ、これにより軸110を中心に位置決めする。ステータ118はハブ188上に装着され、縮径ハブ部190がステータ118のクロスアーム164上の同心円状径方向位置決め部198内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔166内で支えられ、タップ穴196内に固定された各ボルト168は、ステータ118を後端板126に固定している。ステータ118は、かくして、軸110に対して確実に位置決めされ、整列される。端板120,126は、外部ケーシング132及びタイロッド134により互いに整列されて保たれ、軸110(及びテーパ部112)は、軸受122,130により端板120,126に対して整列されて保たれ、ステータ118は、端板126により軸110に確実に位置決めされ、整列されるため、ロータ116の確実な位置決め及び軸110中心への位置決めにより、ロータ116とステータ118も相対的に位置決めされ、整列される。] [0047] ステータの任意の長さに対して、永久磁石装置のステータ及びロータの直径、より厳密に言えば、空隙直径Dagを増加させると、出力が大幅に増大する(出力が直径の二乗分増大する)。] [0048] 図1Hを参照すると、空隙直径を増加させると、ロータ及びステータの直径を増加させる以外にいかなる部品も変更することなく、オルタネータ100の出力が大幅に増大する。オルタネータ147もSAEの提案するパッドマウント規格の第2−3版に適合するものであるが、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114(図1Hから最もよく分かる)とを備える軸110と、ロータ115と、ステータ123と、前端板120と、前部軸受122と、後端板126と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、外部ケーシング132と、各タイロッド134とを備える。] 図1H [0049] ロータ115は、軸110に装着され軸110と共に回転する。ロータ115は、ロータ116の直径より大きな直径を有し、寸法補助線113を越えて延びている。ロータ116と同様に、ロータ115は、エンドキャップ117と、円筒型ケーシング119と、ケーシング119の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石121とからなる。ロータエンドキャップ117は、好適には実質的に開口し、周縁部137と、各クロスアーム(図示せず)と、軸110に接続するための中心ロータハブ139とを備える。周縁部137、隣接するクロスアーム(図示せず)、及び中心ハブ139により画定される各通風路152がエンドキャップ117を貫通して設けられている。中心ロータハブ139は、軸部112のテーパに対応する所定のテーパ(例えば1フィート当たり1インチ)を有する貫通孔141を備える。組立時には、ネジ軸部114の直前で軸テーパ部112が孔141内に受けとめられるようにして、軸110が孔141内で支えられる。ネジ軸部114は、ジャムナット124と協働し、ロータ115を確実に軸110上に位置決めする。一般に、クロスアーム(図示せず)の厚みは、(重量及び材料費を抑えるため)可能な限り薄く、かつ予測荷重に耐え得るよう適宜選択され、好適には、最も薄い箇所で3/8〜5/8インチの範囲である。ロータケーシング119は、実質的にエンドキャップ117から片持ち状に突出しているため、必要な厚みはケーシング119の長さに比例する。ロータハブ139は、孔141近傍においては、テーパ軸部112と適切に面接触するに充分な、好適には、約1.5インチの厚みを有することが好ましい。ロータ115は、物理的及び機能的なあらゆる面においてオルタネータ100のロータ116と同様である。] [0050] ステータ123の直径は、ロータ115の直径増加分に相当する分だけ増えており、これにより空隙直径Dagが増加している。ステータ123は、好適には、コア(図示せず)及び導電巻線170からなる。ステータコアは、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。コアは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯及びスロットを有し(図1E参照)、中心開口部127を有して実質的に開口しているのが好ましく、好適には、取付ボルト168を用いた後端板126への取付が容易となるよう、クロスアーム(図示せず)及び軸方向貫通孔129を備える。好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線170は、各スロット(図示せず)を通ってコア(図示せず)の側面に沿って外側に向かい、所定数の歯(図示せず)回りに巻かれてから別のスロット(図示せず)に再び通されて、コア(図示せず)上に設けられている。] 図1E [0051] 組立時には、ステータ123は、ロータ115と同軸上に配置され、ロータ115の内部空洞内にぴったり受け入れられる。ステータコア(図示せず)の周面は、磁石121の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(例えば図1F参照)。空隙AGは、好適には、0.020〜0.040インチの範囲であり、図1A〜図1Iの実施形態では、約0.030インチ、例えば0.031インチである。従って、ケーシング119の内径、磁石121、及びステータ123の外径を厳密な公差内に保って整列状態を維持することが好ましい。ロータ116及びステータ118を注意深く調整し、オルタネータにかかる外力による各要素の正常位置からの位置ずれを閾値以下に保つことが重要である。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G 図1H 図1I [0052] ステータ123はハブ188上に装着され、縮径ハブ部190がステータ118のクロスアーム(図示せず)上の同心円状径方向位置決め部198内に受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔129内で支えられ、タップ穴196内に固定された各ボルト168は、ステータ123を後端板126に固定している。ステータ123は、かくして、軸110に対して確実に位置決めされ、整列される。端板120,126は、外部ケーシング132及びタイロッド134により互いに整列されて保たれ、軸110(及びテーパ部112)は、軸受122,130により端板120,126に対して整列されて保たれ、ステータ123は、端板126により軸110に確実に位置決めされ、整列されるため、ロータ115の確実な位置決めと軸110中心への位置決めにより、ロータ116とステータ118も相対的に位置決めされ、整列される。ステータ123は、物理的及び機能的なあらゆる面においてオルタネータ100のステータ118と同様である。] [0053] 永久磁石装置の出力を向上させる第2の方法は、ロータ及びステータ両方の軸長を長くすることで達成される。出力増加は長さの増加分に対して直線的に変化するため、ロータ及びステータを長くするのはあまり望ましくない方法である。しかし、ある種の用途においては、ロータ及びステータを長くすることが出力増大の唯一可能な方法である場合もある。長さを大きくする場合のその他の短所としては、Lafontaine等に記載されるように、エンジン取付などの用途において、片持ち設置によってオルタネータにかかる力によりロータの長さが事実上制限されることである。] [0054] 図1Iを参照すると、オルタネータ133もSAEの提案するパッドマウント規格の第2−3版に適合するものであるが、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114(図1Hから最もよく分かる)とを備える軸167と、ロータ135と、ステータ137と、前端板120と、前部軸受122と、後端板149と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、外部ケーシング132と、各タイロッド134とを備える。] 図1H 図1I [0055] ロータ135の外径は、ロータケーシング175と後端板149との間に間隙が維持されるよう設定されている。ロータ135は、軸167に装着され軸110と共に回転する。ロータ135は、エンドキャップ177と、円筒型ケーシング175と、ケーシング175の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石173とからなる。ロータエンドキャップ177は、好適には実質的に開口し、周縁部179と、各クロスアーム(図示せず)と、軸167に接続するための中心ロータハブ181とを備える。周縁部179、隣接するクロスアーム(図示せず)、及び中心ハブ181により画定される各通風路183がエンドキャップ177を貫通して設けられている。中心ロータハブ181は、軸部112のテーパに対応する所定のテーパ(例えば1フィート当たり1インチ)を有する貫通孔183を備える。組立時には、ネジ軸部114の直前で軸テーパ部112が孔183内に受けとめられるようにして、軸167が孔183内で支えられる。ネジ軸部114は、ジャムナット124と協働し、ロータ135を確実に軸167上に位置決めする。一般に、クロスアーム(図示せず)の厚みは、(重量及び材料費を抑えるため)可能な限り薄く、かつ予測荷重に耐え得るよう適宜選択され、好適には、最も薄い箇所で5/8〜53/4インチの範囲である。ロータケーシング175は、実質的にエンドキャップ177から片持ち状に突出しているため、必要な厚みはケーシング177の長さに比例する。ロータハブ181は、孔183近傍においては、テーパ軸部112と適切に面接触するに充分な、好適には、約1.5インチの厚みを有することが好ましい。ロータ135は、物理的及び機能的なあらゆる面においてオルタネータ100のロータ116と同様である。] [0056] 後端板149は、後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ137を取り付け、位置決めする。後端板149は、ステータ137の長さ増加分を受け入れるための後方延長部151を備え、好適には段差つき中心ハブ153を備え、同ハブは、前方縮径部155と、これを貫通する中央開口部157と、好ましくは、前端板120と同一の外形を有し後方に向かう概ね円筒形状の外周部159とを有する。円筒型外周部159には、前端板120の座ぐり孔180のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴161が設けられている。突出部153の段差面には、ステータ137のクロスアーム孔165に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴163が設けられている。縮径部155の外径は、クロスアーム(図示せず)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず)の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板部155がステータ137のクロスアーム(図示せず)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず)内にぴったり受け入れられる。後端板149は、高精度に寸法設計及び機械加工され(例えば開口部157は、±0.0008TYP、タップ穴163パターン、外部ケース肩部、取付孔パターンなどその他の形状は、±0.005TYP)、好適には、鋳造アルミニウムなどの金属から形成される。後部軸受130は、後端板ハブ153の開口部157内にぴったり受け入れられ、これにより軸167を中心に位置決めする。ステータ137はハブ153上に装着され、縮径ハブ部155がステータ137のクロスアーム(図示せず)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず)内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔165内で支えられ、タップ穴163内に固定された各ボルト169は、ステータ137を後端板149に固定している。ステータ137は、かくして、軸167に対して確実に位置決めされ、整列される。端板120,149は、外部ケーシング132及びタイロッド134により互いに整列されて保たれ、軸167(及びテーパ部112)は、軸受122,130により端板120,149に対して整列されて保たれ、ステータ137は、端板149により軸167に確実に位置決めされ、整列されるため、ロータ135の確実な位置決めと軸167中心への位置決めにより、ロータ135とステータ137も相対的に位置決めされ、整列される。] [0057] ステータ137は、ロータ135の長さ増加分に対応して長さが大きく、好適には、コア(図示せず)及び導電巻線170からなる。ステータコアは、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。コアは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯及びスロットを有し(図1E参照)、中心開口部171を有して実質的に開口しているのが好ましく、好適には、取付ボルト169を用いた後端板149への取付が容易となるよう、クロスアーム(図示せず)及び軸方向貫通孔165を備える。好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線170は、各スロット(図示せず)を通ってコア(図示せず)の側面に沿って外側に向かい、所定数の歯(図示せず)回りに巻かれてから別のスロット(図示せず)に再び通されて、コア(図示せず)上に設けられている。] 図1E [0058] 組立時には、ステータ137は、ロータ135と同軸上に配置され、ロータ135の内部空洞内にぴったり受け入れられる。ステータコア(図示せず)の周面は、磁石173の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(図1F参照)。空隙AGは、好適には、0.020〜0.040インチの範囲であり、図1Iの実施形態では、約0.030インチ、例えば0.031インチである。従って、ロータケーシング175の内径、磁石173、及びステータ137の外径を厳密な公差内に保って整列状態を維持することが好ましい。ロータ135及びステータ137を注意深く調整し、オルタネータにかかる外力による各要素の正常位置からの位置ずれを閾値以下に保つことが重要である。] 図1F 図1I [0059] 上述のように、SAEの提案するパッドマウント規格に適合するオルタネータは、取付ボルト孔パターンにより制限される。製造各社は、空隙直径Dagを増大してロータ及びステータを軸方向の取付ボルト間に嵌めこむか、又は、これより大幅に直径の小さなロータ及びステータを利用し、これまでのように取付ボルトの径方向の間隔間に収めるかのいずれかである。次に図2A〜図2Eを参照するが、同図は、反対方向のロータケーシングを組み合わせることにより、SAEの提案するパッドマウント規格に対する適合性を維持しつつオルタネータ出力を劇的に増大させる方法を図示している。] 図2A 図2B 図2C 図2D 図2E [0060] 好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114とを備える軸202、ジャムナット124、前端板204、前部軸受122、軸受スリーブ176、後部軸受130、後部軸固定リング128、外部ケーシング132、及び各タイロッド134など、オルタネータ200は、オルタネータ100に見られるものと類似の特徴を多く有している。後端板206を延長して、後部ステータ217及びロータ部209を省略している。] [0061] ロータ201は、ロータ116と同様に、ロータ端板134と類似の、但し、反対方向を向き直径の異なる2つのロータケーシング部207,209を有し中心に位置決めされた、支持板203を有する。ロータケーシング部209は、取付ボルト105,109を避けるのに充分なだけ縮径されている。前端板206は、前端板120と異なり、前部ステータ215を取り付け、位置決めすると共に、前部軸受122を担持し位置決めしている。] [0062] ステータ215,217は、好適には、それぞれのコア288,290及びそれぞれの導電巻線272,254からなる。コア288,290は、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。図2Dから最もよく分かるように、コア288,290は、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯158及びスロット160を備える。両ステータ215,217は、実質的に開口しているのが好ましく、ステータ215は、中央開口部266を有し、好適には、取付ボルト246を用いた前端板204への取付が容易となるよう、クロスアーム224、径方向位置決め部222、及び軸方向貫通孔220を備え、ステータ217は、中央開口部262を有し、好適には、取付ボルト246を用いた後端板248への取付が容易となるよう、クロスアーム286、径方向位置決め部284、及び軸方向貫通孔240を備える。後述するように、径方向スロットを用いて、中央開口部262,266を通る気流を最適化するように積層体を取り付けてもよい。] 図2D [0063] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線254,272は、各スロット160を通ってコア288,290の側面に沿って外側に向かい、所定数の歯158回りに巻かれてから別のスロット160に再び通されて、コア288,290上に設けられている。] [0064] 組立時には、ステータ215,217は、ロータ201と同軸上に配置され、ロータ201の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板206が後部ステータ217を、また前端板204が前部ステータ215を、ロータ201の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータコア288,290の周面は、磁石211,213の内側面から、所定の小さな空隙直径Dagにより隔てられている(図1Fから最もよく分かる)。] 図1F [0065] 前端板204は、好適には段差つき中心ハブ208を備え、同ハブは、前方縮径部210と、これを貫通する中央開口部212と、各クロスアーム252にてハブ208に接続される概ね円筒形状の外周部214とを有する。円筒型外周部214には、各座ぐり孔216が設けられている。突出部208の段差面には、ステータのクロスアーム孔220に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴218が設けられている。縮径部210の外径は、クロスアーム224上の同心円状径方向位置決め部222の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、前端板部210がステータ215のクロスアーム224上の同心円状径方向位置決め部222内にぴったり受け入れられる。前部軸受スリーブ176は、前端板ハブ208の座ぐり部226内にぴったり受け入れられ、これにより軸202を中心に位置決めする。ステータ215はハブ208上に装着され、縮径ハブ部210がステータ215のクロスアーム224上の同心円状径方向位置決め部222内にぴったり受け入れられ、ステータの前方側壁がハブ段差上に接する。孔220内で支えられ、タップ穴218内に固定された各ボルト293は、ステータ215を前端板204に固定している。ステータ215は、かくして、軸202に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0066] 後端板206は、後部ロータ部209及びステータ217を追加した結果増えた軸方向の長さを収容するため、円筒型延長部248を有し、これが後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ217を取り付け、位置決めする。円筒型延長部248は、ステータ217を取り付けた結果増大するストレスを支持するに足る適正な強度を有していなければならない。後端板206は、好ましくは、前端板204と同一の外形を有する、後方に向かう概ね円筒形状の外周部234を備え、円筒型延長部248は、好適には、前方縮径部230及びこれを貫通する中央開口部232を有し各クロスアーム244により接続される段差つき中心ハブ208を備える。円筒型外周部234には、前端板204の座ぐり孔216のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴236が設けられている。突出部228の段差面には、ステータのクロスアーム孔240に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴238が設けられている。縮径部230の外径は、クロスアーム286上の同心円状径方向位置決め部284の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板縮径部230がステータ217のクロスアーム286上の同心円状径方向位置決め部284内にぴったり受け入れられる。後部軸受130は、後端板ハブ228の開口部232内にぴったり受け入れられ、これにより軸202を中心に位置決めする。ステータ217はハブ228上に装着され、縮径ハブ部230がステータ217のクロスアーム286上の同心円状径方向位置決め部284内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔240内で支えられ、タップ穴238内に固定された各ボルト246は、ステータ217を後端板206に固定している。ステータ217は、かくして、軸202に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0067] ロータ201は、軸202に装着され軸と共に回転する。ステータ215,217は、ロータ201内にぴったり受け入れられ、ロータ201からは、それぞれの空隙AGにて隔てられている。前端板204、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板206、外部ケーシング132、及びタイロッド134が支持組立体として協働し、軸202、ロータ201、及びステータ215,217を整列状態に維持している。軸202は軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板204及び後端板206に装着され軸202を回転可能に維持し、端板と同心かつ垂直に調整する。ロータ201は、軸202に装着されて回転し、テーパ軸部112との協働で確実に位置決めされる。前端板204は、ステータ215を、ロータ201内で軸202及びロータ201に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。後端板206は、ステータ217を、ロータ201内で軸202及びロータ201に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング132(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板204と後端板206との間に配置される。タイロッド134は、端板204,206を外部ケーシング132に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] [0068] 図2Eを参照すると、オルタネータ200に進入する冷却気流278は、後端板206に設けられた(隣接する後端板クロスアーム244、外側部分248、及びハブ228により画定される)通風路260、ステータ217の中央開口部262、ロータ通風路264、ステータ巻線272上(好適には緩く巻かれた前側及び後側それぞれの巻端部274,276を介して)、ステータ215の中央開口部266、及び前端板通風路268よりなる冷却システムを採用することにより、ステータ巻線254上に(好適には緩く巻かれた前側及び後側それぞれの巻端部256,258を介して)導かれる。後端板通風路260に進入する気流278は巻線254(後側巻端部258)に当たり、ステータの中央開口部262から出る空気は巻線254(前側巻端部256)に当たるよう、適切な相対配置や輪郭により、又は、図2Eの実施形態のように、軸に装着された後部偏向部270により導かれる。ロータ通風路264から出る空気は、後側巻端部276を介しステータ215の巻線272に当たるように導かれる。後側巻端部276を通過した後、ロータ偏向部282によりステータ215の中央開口部266に向けて導かれ、さらに前側巻端部274上へ、そして前端板204通風路268を通過させられる。Lafontaine等で概説されているような電動ファンなど、非同期の強制空気供給部を端板206の後側に取り付け気流を強めてもよい。好適な実施形態では、遠心ファン138がプーリ136と前端板204との間に、軸202と共に回転するように装着されている。様々な通風路の断面形状、輪郭(曲がり部や角部)及び相対配置は、流速低下を最小限に抑え、かつステータ217の巻端部258,256及びステータ215の巻端部274,276上の気流を最大化するように選択するのが好ましい。] 図2E [0069] 具体的には、概して矢印278で示す冷却空気は、端板通風路260を通してオルタネータ200内に導入される。気流278は後側巻端部258に当たる。気流278は、その後、流れ280,282のそれぞれに分岐する。巻端部258を出た後、気流280は、ステータ217の中央開口部262を通過し、後部軸偏向部270に当たってから、緩く巻かれた前側巻端部256を通るように導かれ、気流280は、その後ロータ通風路264に進入しステータ215の巻端部276に当たり、ロータ偏向部282の助けによりステータ215の中央開口部266に入るように導かれた後、前端板204の通風路268を通ってオルタネータ200から外へ出る。気流282は、後側巻端部258を出た後、ロータケーシング部209、次いでロータ部分207の外側と円筒部248及び外部ケース132の内側との間を通り、ステータ215の前側巻端部274に当たった後、前端板204の通風路268を通ってオルタネータ200から外へ出る。気流282は、磁石213,211及び前側巻端部274を冷却する。気流280は、巻端部258,256及び276を冷却する。] [0070] ロータケーシングが全長に渡って片持ち支持されているとロータが過度の変形を受ける可能性があるが、上述のように、反対方向のロータケーシングを使用することにより、そのような可能性なしにオルタネータ出力を大幅に高める条件が得られる。SAEパッドマウント・オルタネータの場合、反対向きのロータケーシングの一端側で取付ボルトを適正に避けるように縮小したロータ直径を使用することが特に有利となる。ロータ直径をロータの全長に渡って大きくすることができる用途においては、その使途用の最大限の出力が得られる。オルタネータ300は、長さが大きく軸方向の直径が単一のため、SAEの提案するパッドマウント規格に適合する使途においては使用できないが、SAEのJ180規格やその他類似の取付方法など、様々なその他の取付用途には適している。] [0071] 図3A〜図3Eを参照すると、オルタネータ300は、オルタネータ200に見られるものと類似の特徴を多く有しているが、最も注目すべきなのは、反対方向のロータが同等の直径を有することである。オルタネータ300は、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114とを備える軸302と、ジャムナット124と、前端板304と、前部軸受122と、後端板306と、後部軸受130と、後部軸固定リング128と、外部ケーシング308と、各タイロッド310とを備える。ロータ326は、反対方向を向き直径の等しい2つのロータケーシング部332,334を有するロータケーシング330の中心に位置決めされた支持板328を有する。] 図3A 図3B 図3C 図3D 図3E [0072] ステータ340,342は、好適には、それぞれのコア312,314及びそれぞれの導電巻線316,318からなる。コア312,314は、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。図3Dから最もよく分かるように、コア312,314は、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯158及びスロット160を備える。両ステータ340,342は、実質的に開口しているのが好ましく、ステータ340は、中央開口部320を有し、好適には、取付ボルト359を用いた前端板304への取付が容易となるよう、クロスアーム349、径方向位置決め部351、及び軸方向貫通孔322を備え、ステータ342は、中央開口部324を有し、好適には、取付ボルト313を用いた後端板306への取付が容易となるよう、クロスアーム353、径方向位置決め部355、及び軸方向貫通孔393を備える。] 図3D [0073] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線316,318は、各スロット160を通ってコア312,314の側面に沿って外側に向かい、所定数の歯158回りに巻かれてから別のスロット160に再び通されて、コア312,314上に設けられている。] [0074] 組立時には、ステータ340,342は、ロータ326と同軸上に配置され、ロータ326の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板306が後部ステータ342を、また前端板304が前部ステータ340を、ロータ326の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータ340,342の周面は、磁石336,338の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(例えば図1F参照)。] 図1F [0075] 前端板304は、好適には段差つき中心ハブ397を備え、同ハブは、前方縮径部317と、これを貫通する中央開口部395と、各クロスアーム325にてハブ323に接続される概ね円筒形状の外周部321とを有する。前端板通風路331は、外周部321、ハブ323、及びクロスアーム325により画定される。円筒型外周部321には、各座ぐり孔327が設けられている。突出部397の段差面には、ステータのクロスアーム孔322に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴344が設けられている。縮径部317の外径は、クロスアーム349上の同心円状径方向位置決め部351の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、縮径部317がステータ340のクロスアーム349上の同心円状径方向位置決め部351内にぴったり受け入れられる。前部軸受スリーブ186は、前端板ハブ397の座ぐり部346内にぴったり受け入れられ、これにより軸302を中心に位置決めする。ステータ340はハブ397上に装着され、縮径ハブ部317がステータ340のクロスアーム349上の同心円状径方向位置決め部351内にぴったり受け入れられ、ステータの前方側壁がハブ段差上に接する。孔322内で支えられ、タップ穴344内に固定された各ボルト359は、ステータ340を前端板304に固定している。ステータ340は、かくして、軸302に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0076] 後端板306は、後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ342を取り付け、位置決めする。後端板306は、好適には段差つき中心ハブ348を備え、同ハブは、前方縮径部350と、これを貫通する中央開口部352と、好ましくは、前端板304と同一の外形を有し各クロスアーム356によりハブ348に接続される、概ね円筒形状の外周部354とを有する。外周部354、クロスアーム356、及びハブ348が後端板306の通風路358を形成している。円筒型外周部354には、前端板304の座ぐり孔327のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴360が設けられている。ハブ348の段差面突出部には、ステータのクロスアーム孔393に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴362が設けられている。縮径部350の外径は、ステータ342のクロスアーム353上の同心円状径方向位置決め部355の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、縮径部350をステータ342のクロスアーム353上の同心円状径方向位置決め部355内にぴったり受け入れることができる。後部軸受130は、後端板ハブ348の開口部352内にぴったり受け入れられ、これにより軸302を中心に位置決めする。ステータ342はハブ348上に装着され、縮径ハブ部350がステータ342のクロスアーム353上の同心円状径方向位置決め部355内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔393内で支えられ、タップ穴362内に固定された各ボルト313は、ステータ342を後端板306に固定している。ステータ342は、かくして、軸302に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0077] ロータ326は、軸302に装着され軸と共に回転する。ステータ340,342は、ロータ326内にぴったり受け入れられ、ロータ326からは小さな空隙AGにて隔てられている(例えば図1F参照)。前端板304、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板306、外部ケーシング308、及びタイロッド310が支持組立体として協働し、軸302、ロータ326、及びステータ340,342を整列状態に維持している。軸302は、軸受スリーブ186及び軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板304及び後端板306に装着され軸302を回転可能に維持し、端板304,306に同心かつ垂直に調整する。ロータ326は、軸302に装着されて回転し、テーパ軸部112との協働で確実に位置決めされる。前端板304は、ステータ340を、ロータ部332内で軸302及びロータ326に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。後端板306は、ステータ342を、ロータ部334内で軸302及びロータ326に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング308(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板304と後端板306との間に配置される。タイロッド310は、端板304,306を外部ケーシング308に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1F [0078] 再び図3Eを参照すると、冷却気流は、後端板306の通風路358、ステータ342の中央開口部324、ロータ通風路329、ステータ340の中央開口部320、及び前端板通風路331よりなる冷却システムを採用することにより、ステータ342のステータ巻線318上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部364,366を介して)導かれる。後端板通風路358に進入する空気は巻線318の後側巻端部364に当たり、ステータの中央開口部324から出る空気は巻線318(前側巻端部366)に当たるよう、適切な相対配置や輪郭により、又は、図3Eの実施形態のように、軸に装着された後部偏向部333により導かれる。ロータ通風路329から出る空気は、ステータ340の巻線316に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部335,337を介して)当たるように導かれる。後側巻端部335を通過した後、ロータ偏向部339によりステータ340の中央開口部320に向けて導かれ、さらに前側巻端部337上へ、そして前端板304の通風路331を通過させられる。Lafontaine等で概説されているような電動ファンなど、非同期の強制空気供給部を後端板306の後側に取り付け気流を強めてもよい。好適な実施形態では、遠心ファン138がプーリ136と前端板304との間に、軸302と共に回転するように装着されている。様々な通風路の断面形状、輪郭(曲がり部や角部)及び相対配置は、流速低下を最小限に抑え、かつステータ342の巻端部364,366及びステータ342の巻端部335,337上の気流を最大化するように選択するのが好ましい。] 図3E [0079] 具体的には、概して矢印341で示す冷却空気は、後端板通風路358を通してオルタネータ300内に導入される。気流341は後側巻端部364に当たる。気流341は、その後、流れ343,345のそれぞれに分岐する。巻端部364を出た後、気流343は、ステータ342の中央開口部324を通過し、後部軸偏向部333に当たり、緩く巻かれた前側巻端部366と、ロータ通風路329とを通るように導かれ、ステータ340の巻端部335に当たり、ロータ偏向部339の助けによりステータ340の中央開口部320に入るように導かれた後、一部巻端部337に当たってから、前端板304の通風路331を通ってオルタネータ300から外へ出る。気流345は、後側巻端部364を出た後、ロータケーシング303の外側と外部ケーシング308の内側との間を流れ、ステータ340の前側巻端部337に当たってから、前端板304の通風路331を通ってオルタネータ300から外へ出る。気流345は、磁石336,338及び巻端部364,337を冷却する。気流343は、巻端部364,366,335、及び337を冷却する。] [0080] 例えば車両システムに電力供給するための12VDCと遠隔地で使用するノコギリやドリルなどの機器に電力供給するための110VACを供給するように構成された単一装置など、出力電圧及び/又は電流が複数ある可能性のある構成と共に用いられる複数の電気出力を供給する単一装置に対して高い需要がある。図3A〜図3Eにおいて説明したオルタネータのステータは、個別に巻線を設けて所望用途にぴったり一致する電圧範囲を供給することができる。例えばステータ342は、12VDCの車両システム電力にぴったり一致するように最適化でき、ステータ340は、110VAC電力要件にぴったり一致するように最適化できる。サイズの等しい2つのステータを用いたこのやり方では、例えば12VDCの車両システム電力供給時にステータ340が余剰能力を有してしまうという欠点がある。通常、現代のトラックが車両システム電力供給用に必要とするのは、80アンペア以下である。ステータ340,342が同サイズであると、ステータ340が250〜350アンペアを発電可能であることも予測不可能ではない。そのような特定の構成においては、170〜270アンペアの電力がつまるところ「無駄」になってしまう。従って、ある種の用途においては、出力最適化のためにステータの長さが異なる方が有利である場合がある。具体的には、ステータ342を車両要件の80アンペアによりぴったり適合するように短くし、ステータ340を110VACシステム用に最大アンペア数を供給できるよう長くすることができる。] 図3A 図3B 図3C 図3D 図3E [0081] 図3Fを参照すると、オルタネータ357は、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114とを備える軸309と、ジャムナット124と、前端板304と、前部軸受122と、後端板306と、後部軸受130と、後部軸固定リング128と、外部ケーシング308と、各タイロッド310とを備える。ロータ368は、反対方向を向き直径の等しい2つのロータケーシング部374,376を有しロータケーシング372内で中央からオフセットして位置決めされた支持板370を有する。ロータ部374及びステータ382は、ロータ部376及びステータ384より長い。] 図3F [0082] ステータ382,384は、好適には、コア及びそれぞれの導電巻線392,394からなる。ステータ382,384のコアは、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。ステータ382,384のコアは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯及びスロット(図示せず、図3Dを参照)を備える。両ステータ382,384は、実質的に開口しているのが好ましく、ステータ382は、中央開口部396を有し、好適には、取付ボルト301を用いた前端板304への取付が容易となるよう、クロスアーム(図示せず、図3Dを参照)、径方向位置決め部(図示せず、図3Dを参照)、及び軸方向貫通孔398を備え、ステータ384は、中央開口部303を有し、好適には、取付ボルト307を用いた後端板306への取付が容易となるよう、クロスアーム(図示せず、図3Dを参照)、径方向位置決め部(図示せず、図3Dを参照)、及び軸方向貫通孔305を備える。] 図3D [0083] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線392,394は、各スロットを通ってコアの側面に沿って外側に向かい、所定数の歯回りに巻かれてから別のスロットに再び通されて、ステータ382,384のコア上に設けられている。] [0084] 組立時には、ステータ382,384は、ロータ368と同軸上に配置され、ロータ368の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板306が後部ステータ384を、また前端板304が前部ステータ382を、ロータ368の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータコア382,384の周面は、磁石378,380の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(例えば図1F参照)。] 図1F [0085] 前端板304は、前述のように、好適には、前方縮径部317を有する段差つき中心ハブ397を備える。突出部397の段差面には、ステータのクロスアーム孔398に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴344が設けられている。縮径部317は、クロスアーム(図示せず、図3Dを参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3Dを参照)の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、前端板部304がステータ382のクロスアーム(図示せず、図3Dを参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3Dを参照)内にぴったり受け入れられる。前部軸受スリーブ186は、前端板ハブ397の座ぐり部346内にぴったり受け入れられ、これにより軸309を中心に位置決めする。ステータ382はハブ397上に装着され、縮径ハブ部317がステータ382のクロスアーム(図示せず、図3Dを参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3Dを参照)内にぴったり受け入れられ、ステータの前方側壁がハブ段差上に接する。孔398内で支えられ、タップ穴344内に固定された各ボルト301は、ステータ382を前端板304に固定している。ステータ382は、かくして、軸309に対して確実に位置決めされ、整列される。] 図3D [0086] 後端板306は、ステータ384を取り付け、位置決めする。後端板306は、好適には、前方縮径部350を有する段差つき中心ハブ348を備える。ハブ348の段差面突出部には、ステータのクロスアーム孔305に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴362が設けられている。縮径部350の外径は、ステータ382のクロスアーム(図示せず、図3D参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3D参照)の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板306の縮径部350をステータ382のクロスアーム(図示せず、図3D参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3D参照)内にぴったり受け入れることができる。後部軸受130は、後端板ハブ348の開口部352内にぴったり受け入れられ、これにより軸309を中心に位置決めする。ステータ384はハブ348上に装着され、縮径ハブ部350がステータ384のクロスアーム(図示せず、図3D参照)上の同心円状径方向位置決め部(図示せず、図3D参照)内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔305内で支えられ、タップ穴362内に固定された各ボルト307は、ステータ382を後端板306に固定している。ステータ382は、かくして、軸309に対して確実に位置決めされ、整列される。] 図3D [0087] ロータ326は、軸309に装着され軸と共に回転する。ステータ382,384は、ロータ368内にぴったり受け入れられ、ロータ368からは小さな空隙AGにて隔てられている(例えば図1F参照)。前端板304、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板306、外部ケーシング308、及びタイロッド310が支持組立体として協働し、軸309、ロータ368、及びステータ382,384を整列状態に維持している。軸309は軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板302及び後端板306に装着され軸309を回転可能に維持し、端板304,306に同心かつ垂直に調整する。ロータ368は、軸309に装着されて回転し、テーパ軸部112との協働で確実に位置決めされる。前端板304は、ステータ384を、ロータ部374内で軸309及びロータ368に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。後端板306は、ステータ384を、ロータ部376内で軸309及びロータ368に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング308(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板304と後端板306との間に配置される。タイロッド310は、端板304,306を外部ケーシング308に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1F [0088] 再び図3Fを参照すると、冷却気流は、後端板306の通風路358、ステータ384の中央開口部303、ロータ通風路315、ステータ382の中央開口部396、及び前端板通風路331よりなる冷却システムを採用することにより、ステータ384のステータ巻線394上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部311,313を介して)導かれる。後端板通風路358に進入する空気は巻線394の後側巻端部311に当たり、ステータの中央開口部303から出る空気は巻線394(前側巻端部313)に当たるよう、適切な相対配置や輪郭により、又は、図3Fの実施形態のように、軸に装着された後部偏向部317により導かれる。ロータ通風路315から出る空気は、ステータ382の巻線392に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部319,321を介して)当たるように導かれる。後側巻端部319を通過した後、ロータ偏向部347によりステータ382の中央開口部396に向けて導かれ、さらに前側巻端部321上へ、そして前端板304の通風路331を通過させられる。Lafontaine等で概説されているような電動ファンなど、非同期の強制空気供給部を後端板306の後側に取り付け気流を強めてもよい。好適な実施形態では、遠心ファン138がプーリ136と前端板304との間に、軸309と共に回転するように装着されている。様々な通風路の断面形状、輪郭(曲がり部や角部)及び相対配置は、流速低下を最小限に抑え、かつステータ384の巻端部311,313及びステータ382の巻端部319,321上の気流を最大化するように選択するのが好ましい。] 図3F [0089] 具体的には、概して矢印341で示す冷却空気は、後端板通風路358を通してオルタネータ357内に導入される。気流341は後側巻端部311に当たる。気流341は、その後、流れ343,345のそれぞれに分岐する。巻端部311を出た後、気流343は、ステータ384の中央開口部303を通過し、後部軸偏向部317に当たり、緩く巻かれた前側巻端部313と、ロータ通風路315とを通るように導かれ、ステータ382の巻端部319に当たり、ロータ偏向部347の助けによりステータ382の中央開口部396に入るように導かれた後、一部巻端部321に当たってから、前端板304の通風路331を通ってオルタネータ357から外へ出る。気流345は、後側巻端部311を出た後、ロータケーシング372の外側と外部ケーシング308の内側との間を流れ、ステータ382の前側巻端部321に当たった後、前端板304の通風路331を通ってオルタネータ357から外へ出る。気流345は、磁石378,380及び巻端部311,321を冷却する。気流343は、巻端部311,313,319、及び321を冷却する。] [0090] 図2及び図3に記載される本発明の実施形態は、ロータケーシング及びロータ端板の物理的構成の性質上、加速時のロータ変形が大きく抑えられるという付随的利点を伴う。Lafontaine等に記載の通り、ロータの最大長は、磁石とロータとの間の破壊的衝突につながる重大な変形を避けるためにロータ端板が有効に耐えることのできる荷重量により制限される。] [0091] 図4A〜図4Cを参照すると(より明確にするため大幅に簡略化している)、外力のない状態では、オルタネータ100のロータ116は、軸110に対して同心かつ垂直である。ロータケーシング144は、軸110と同軸の公称の正常位置(線402,404で示す)にあり、ロータエンドキャップ142の(前端板に最も近い)前縁は、軸110の中心軸に対して、垂直の、公称の正常位置(線406で示す)にある。軸110の軸と平行に加わる通常の外力成分は、傾向として、ロータ116の配置にほとんど影響を与えない。ロータエンドキャップ142、及び、ロータハブ(図示せず)、テーパ軸部112、及びジャムナット(図示せず)の協働構造は、ロータ116の軸方向移動又は歪みに耐えるに充分な強度を有する。また、いずれにしろ、軸方向の歪みは許容範囲が大きい。しかし、軸110の中心軸に対して、垂直方向に加わる外力は適正に考慮しておかなければ、充分な強さで加わるとロータ116の歪みにつながる。] 図4A 図4B 図4C [0092] 具体的には、ロータ116は、ロータエンドキャップ142と軸110との結合点(ピボット(片持ち)点408として概略図示)を越えた箇所にある質量中心(重心)403を有し、軸110に対して垂直方向に加速が加わると、モーメントアームが生じる。このことは、完全に垂直ではなくても、結果として軸110に加わる加速に垂直方向の成分が存在する場合にも当てはまる。軸110の中心軸に対して垂直方向に加速が加わると、ロータケーシング144は、その円筒形状により、変形に耐える傾向があるが、ロータエンドキャップ142において歪みが顕著になる場合がある。ロータ116は実質的に片持ち支持されており、垂直方向の加速に対しては、ロータ116は、実質的にピボット点408回りを枢動する。ロータ116のピボット点408から最も離れた部分、即ちケーシング144の先端(後端)、及びエンドキャップ142の外周(エンドキャップ142とケーシング144の結合部)において、公称の正常位置からの歪みが最大となる。磁石146近傍での歪みが例えば0.0031インチの空隙AGを越えれば、磁石146がステータ118に衝突し、破壊的に干渉する可能性がある。] [0093] 例えば図4Bに示すように、上向きの加速に対し、ロータ116は、実質的に下方に(誇張して明示するように時計方向に)枢動する。ロータケーシング144の上側は、事実上、軸110に向かって内側に枢動し、先端は、公称の正常位置402から、概して410で示す量だけ内側に歪む。エンドキャップ142の上側外周は、同様に、その公称の正常位置406から概して412で示す量だけ後方に移動する。逆に、ロータケーシング144の下側先端は、公称の正常位置402から、概して414で示す量だけ外側に歪み、エンドキャップ142の下側外周は、同様に、その公称の正常位置406から概して416で示す量だけ前方に移動する。円筒型ロータケーシング144は、その形状を維持する傾向があるので、対応する上側及び下側部分の歪み量は、実質的に釣り合う。即ち、歪み量410,412は、それぞれ歪み量414,416と実質的に釣り合う。] 図4B [0094] 反対方向から力が加わると鏡像関係の歪みが生じる。例えば図4Cに示すように、下向きの加速に対し、ロータ116は、実質的に上方に(図示するように反時計方向に)枢動する。ロータケーシング144の下側は、事実上、軸110に向かって内側に枢動し、先端は、公称の正常位置404から、概して418で示す量だけ内側に歪む。エンドキャップ142の下側外周は、同様に、その公称の正常位置406から概して420で示す量だけ後方に移動する。逆に、ロータケーシング144の上側先端は、公称の正常位置402から、概して422で示す量だけ上側に歪み、エンドキャップ142の上側外周は、同様に、その公称の正常位置406から概して424で示す量だけ前方に移動する。この場合も、円筒型ロータケーシング144は、その形状を維持するので、対応する上側及び下側部分の歪み量は、実質的に釣り合う。即ち、歪み量418,420は、それぞれ歪み量422,424と実質的に釣り合う。] 図4C [0095] 上述のように、軸110に対する垂直方向の加速は、その度合いが充分大きければ、磁石146がステータ118に衝突しかねない程度にロータ116を歪ませる傾向がある。ロータの歪みの問題は、軸長、厳密に言えばモーメントアームの長さが長くなるほど大きくなる。機械系はいずれもそうであるように、いかなる加速に対してもロータが破壊的歪みに耐えるよう設計することは可能である。しかしそうすれば、実用上、歪みに耐えるためにロータが非常に分厚い端板やケーシングを有することが必要となり、重量が重視される自動車その他の用途においては大変望ましくない。図3において説明したように、反対方向のロータを用いることによって、磁石とステータ間の衝突につながる変形をロータに起こさせることなく出力を劇的に増加することが可能である。] [0096] 図4D〜図4Fを参照すると(より明確にするため大幅に簡略化している)、オルタネータ300のロータ326は、反対方向を向く2つの円筒型ケーシング部332,334を形成する単一の円筒型ロータケーシング330の軸中心に同軸上に配置された支持板328を備える。円筒型ケーシング部332は、ケーシング部332の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石336を有する。円筒型ケーシング部334もまた、ケーシング部334の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石338を有する。ロータ326のロータ支持板328は、ケーシング330内の中心に位置決めされているため、ロータ326の質量中心403は、ピボット点408に位置する。オルタネータに加速が加わると、ロータ326のロータケーシング部332は、ピボット点408回りに反時計方向(426方向)に歪みやすい。ロータ326のロータケーシング部334は、ピボット点408回りに時計方向(428方向)に歪みやすい。ロータケーシング330は、円筒形状のために変形によく耐え、またロータ326の質量中心403がピボット点408に位置することから、荷重は、支持板328本体を通る経路430を介して軸110に伝わりやすい。支持板328を通じて伝達される力は、支持板328本体を越えては伝わらないので、モーメントアームは生じず、従ってロータ326に大きな変形は生じない。] 図4D 図4E 図4F [0097] 図2A〜図2Eに関して上述したように、SAEの提案するパッドマウント規格に適合しながら出力を劇的に増大させる方法について詳述した。このロータ構造は、また、過酷な加速による変形にも耐え得るという利点を有する。] 図2A 図2B 図2C 図2D 図2E [0098] 図4G及び図4Hを参照すると(より明確にするため大幅に簡略化している)、オルタネータ200のロータ201は、反対方向を向き直径の異なる2つのロータからなる。ロータ201は、反対方向を向く2つの円筒型ケーシング部207,209(直径が小さい)を形成する二段円筒型ロータケーシング205の軸中心に同軸上に配置された支持板203を備える。円筒型ケーシング部207は、ケーシング部207の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石211を有する。円筒型ケーシング部209もまた、ケーシング部209の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石213を有する。ロータ201のロータ支持板203は、ケーシング205内の中心に位置決めされているが、ロータ部207の直径がロータ部209のそれよりも大きいため質量がやや大きく、これによりロータ201の質量中心403は、ピボット点408よりやや左に位置する。ここで重要なのは、ロータ部207及び209間の質量差は比較的小さく、加速時に生じるモーメントアームも、オルタネータ100のそれよりもはるかに小さいため、当然のことながら歪みも小さい。オルタネータ200に加速が加わると、ロータ201のロータケーシング部207は、ピボット点408回りに反時計方向(426方向)に歪みやすい。ロータ201のロータケーシング部209は、ピボット点408回りに時計方向(428方向)に歪みやすい。ロータケーシング201は、円筒形状のために変形によく耐え、またロータ201の質量中心403がピボット点408より僅かに左に位置するだけであることから、小さなモーメントアームしか生じず、荷重は、ロータ支持板203に僅かな変形を与えるのみで軸110に伝わりやすい。] 図4G 図4H [0099] 2種類の電圧出力を必要とする用途においては、個別の出力を利用してオルタネータを最適化することが有益である。長さの異なるステータを有し異なる電圧でアンペア出力するオルタネータを製作すれば、最適化を実現できる。このような用途においては、加速時に表れる質量中心長さが大きくなることによる変形に充分耐えるようロータ支持板を設計することができる。] [0100] 図4I及び図4Jを参照すると(より明確にするため大幅に簡略化している)、外力のない状態では、オルタネータ309のロータ368は、軸309に対して同心かつ垂直である。ロータケーシング372は、軸309と同軸の公称の正常位置(線432,436で示す)にあり、ロータケーシング372の(前端板304に最も近い)前縁は、軸309の中心軸に対して、垂直の、公称の正常位置(線438で示す)にあり、ロータケーシング372の(後端板306に最も近い)後縁は、やはり軸309の中心軸に対して、垂直の、公称の正常位置(線440で示す)にある。軸309の中心軸に対して、平行に加わる通常の外力成分は、傾向として、ロータ368の配置にほとんど影響を与えない。ロータ支持板370、及び、ロータハブ(図示せず)、テーパ軸部112、及びジャムナット(図示せず)の協働構造は、ロータ368の軸方向移動又は歪みに耐えるに充分な強度を有する。また、いずれにしろ、軸方向の歪みは許容範囲が大きい。しかし、軸309の中心軸に対して、垂直方向の外力は適正に考慮しておかなければ、充分な強さで加わるとロータ368の歪みにつながる。] 図4I 図4J [0101] 具体的には、ロータ368は、ロータ支持板370と軸309との結合点(ピボット点408として概略図示)を越えた箇所にある質量中心(重心)403を有し、軸309に対して垂直方向に加速が加わると、長さが異なることからモーメントアーム(片持ち)が生じる。このことは、完全に垂直ではなくても、結果として軸309に加わる加速に垂直方向の成分が存在する場合にも当てはまる。軸309の中心軸に対して垂直方向に加速が加わると、ロータケーシング372は、その円筒形状により、変形に耐える傾向があるが、ロータ支持板370において歪みが顕著になる場合がある。ロータ368は実質的に片持ち支持されており、垂直方向の加速に対しては、ロータ368は、実質的にピボット点408回りを枢動する。ロータ368のピボット点408から最も離れた部分、即ちロータケーシング372の先端(ロータ部374)において、公称の正常位置からの歪みが最大となる。磁石378近傍での歪みが例えば0.0031インチの空隙AGを越えれば、磁石378がステータ382に衝突し、破壊的に干渉する可能性がある。例えば図4Jに示すように、上向きの加速に対し、ロータ368は、実質的に下方に(誇張して明示するように時計方向に)枢動する。ロータ部374の上側は、事実上、公称の正常位置432から、概して442で示す量だけ下方に枢動する。ロータ部374の下側は、事実上、公称の正常位置434から、概して444で示す量だけ下方に枢動する。逆に、ロータ部376の上側は、公称の正常位置432から、概して446で示す量だけ上方に歪み、ロータ部376の下側は、公称の正常位置432から、概して448で示す量だけ上方に歪む。ロータ部374は、ピボット点408から最も離れているため、ロータ368の任意の回動量に対する歪み量が最大となる。従ってロータ支持板370は、磁石378とステータ382間の破壊的衝突の原因となる変形に耐えるに足る強度を有していなければならない。] 図4J [0102] 図2及び図3で説明したオルタネータは、単一のロータ支持板に反対方向を向くロータケーシングを使用しており、出力増大及び耐変形力の双方において特に有利である。相当の加速が加わったときの変形に耐えることはできないが、単一の軸上に反対方向に配置されたそれぞれ個別の端板及びロータケーシングからなる2つの独立したロータによって、オルタネータ300と同程度の出力増加が得られる。各ロータケーシングは、実質的には片持ち支持されているため、適正に設計し、かつ、ロータ及び板素材として、ロータ磁石と各ステータ間の衝突につながる破壊的変形に耐えるものを選択するように注意しなければならない。] [0103] 図5A〜図5Fを参照すると、オルタネータ500は、好適には、2つのテーパ突出部504,506と2つのネジ部508,510とを備える軸502と、2つのジャムナット512,514と、前端板516と、前部軸受122と、軸受スリーブ186と、後端板518と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、2つのロータ530,532と、ステータ568,570と、気流導入用通風孔522を含む外部ケーシング520と、各タイロッド524とを備える。ファン537,539と通風孔522との協働により、オルタネータ500の発熱部品を冷却する。2つのロータ530,532は、いずれも、図5Fから最もよく分かるように、好ましくは、それぞれのエンドキャップ534,536と、円筒型ケーシング538,540と、ケーシング538の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石542と、ケーシング540の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石544とからなる。] 図5A 図5B 図5C 図5D 図5E 図5F [0104] 図5D及び図5Eから最もよく分かるように、ロータ530,532は、好適には実質的に開放し、各周縁部546,548、各クロスアーム550,552、及び軸502に接続するための各中心ロータハブ554,556を備える。周縁部546、隣接するクロスアーム550、及び中心ハブ554により画定される各通風路558がロータ530のエンドキャップ534を貫通して設けられている。周縁部548、隣接するクロスアーム552、及び中心ハブ556により画定される各通風路560がロータ532のエンドキャップ536を貫通して設けられている。中心ロータハブ554,556は、軸部504,506のテーパに対応する所定のテーパ(例えば1フィート当たり1インチ)を有する貫通孔562,564をそれぞれ備える。組立時には、ネジ軸部508,510の直前で軸テーパ部504,506が両孔562,564内に受けとめられるようにして、軸502が孔562,564内で支えられる。ネジ軸部508,510は、ジャムナット514,516と協働し、ロータ530,532を確実に軸502上に位置決めする。前述のように、クロスアーム550,552の厚みは、(重量及び材料費を抑えるため)可能な限り薄く、かつ予測荷重に耐え得るよう適宜選択される。] 図5D 図5E [0105] ステータ568,570は、好適には、それぞれのコア583,585及びそれぞれの導電巻線572,574からなる。ステータ568,570のコアは、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。ステータ568,570のコアは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯158及びスロット160を備える。両ステータ568,570は、実質的に開口しているのが好ましく、ステータ568は、中央開口部576を有し、好適には、取付ボルト580を用いた前端板516への取付が容易となるよう、クロスアーム575、径方向位置決め部577、及び軸方向貫通孔578を備え、ステータ570は、中央開口部582を有し、好適には、取付ボルト586を用いた後端板518への取付が容易となるよう、クロスアーム579、径方向位置決め部581、及び軸方向貫通孔584を備える。] [0106] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線572,574は、各スロット160を通ってコアの側面に沿って外側に向かい、所定数の歯158回りに巻かれてから別のスロット160に再び通されて、ステータ568,570のコア583,585上に設けられている。] [0107] 組立時には、ステータ568は、ロータ530と同軸上に配置され、ロータ530の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、前端板516は、前部ステータ568を、ロータ530の内部室内で正しく整列されるよう取り付け、位置決めし、ステータ570は、ロータ532と同軸上に配置されロータ532の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板518は、後部ステータ570を、ロータ532の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータ568,570の周面は、磁石542,544の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(例えば図1F参照)。] 図1F [0108] 前端板516は、好適には段差つき中心ハブ592を備え、同ハブは、前方縮径部594と、これを貫通する中央開口部596と、好ましくは、後端板518と同一の外形を有し各クロスアーム501にてハブ592に接続される概ね円筒形状の外周部598とを有する。円筒型外周部598には、各座ぐり孔503が設けられている。ハブ592の段差面には、ステータのクロスアーム孔578に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴553が設けられている。縮径部594は、ステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、前端板部594がステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577内にぴったり受け入れられる。前部軸受スリーブ186は、前端板ハブ592の座ぐり部505内にぴったり受け入れられ、これにより軸受122及び軸502を中心に位置決めする。ステータ568はハブ592上に装着され、縮径ハブ部594がステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577内に受け入れられ、ステータの前方側壁がハブ段差上に接する。孔578内で支えられ、タップ穴553内に固定された各ボルト580は、ステータ568を前端板516に固定している。ステータ516は、かくして、軸502に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0109] 後端板518は、後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ570を取り付け、位置決めする。後端板518は、好適には段差つき中心ハブ509を備え、同ハブは、前方縮径部511と、これを貫通する中央開口部513と、好ましくは、前端板516と同一の外形を有し各クロスアーム517によりハブ509に接続される概ね円筒形状の外周部515とを有する。円筒型外周部515には、前端板516の座ぐり孔503のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴519が設けられている。ハブ509の段差面突出部には、ステータのクロスアーム孔584に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴591が設けられている。縮径部511の外径は、クロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板部511をステータ570のクロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581内にぴったり受け入れることができる。後部軸受130は、後端板ハブ509の開口部513内にぴったり受け入れられ、これにより軸502を中心に位置決めする。ステータ570はハブ509上に装着され、縮径ハブ部511がステータ570のクロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581内に受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔584内で支えられ、タップ穴591内に固定された各ボルト586は、ステータ570を後端板518に固定している。ステータ570は、かくして、軸502に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0110] ロータ530,532は、軸502に装着され軸と共に回転する。ステータ568,570は、ロータ530,532内にぴったり受け入れられ、ロータ530,532からは小さな空隙AGにて隔てられている(例えば図1F参照)。前端板516、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板518、外部ケーシング520、及び各タイロッド524が支持組立体として協働し、軸502、ロータ530,532、及びステータ568,570を整列状態に維持している。軸502は、軸受スリーブ186及び軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板516及び後端板518に装着され軸502を回転可能に維持し、端板と同心かつ垂直に調整する。ロータ530,532は、軸502に装着されて回転し、テーパ軸部504,506との協働で確実に位置決めされる。前端板516は、ステータ568を、ロータ530内で軸502及びロータ530に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。後端板518は、ステータ570を、ロータ532内で軸502及びロータ532に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング520(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板516と後端板518との間に配置される。タイロッド524は、端板516,518を外部ケーシング520に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1F [0111] 再び図5Fを参照すると、冷却気流は、空気導入用通風孔522、ロータ間隙間531、ロータ通風路560,558、ステータの中央開口部580,582、隣接する後端板クロスアーム517と、外側部515と、ハブ509とにより画定される後端板518通風路533、隣接する後端板クロスアーム501と、外側部598と、ハブ592とにより画定される前端板516通風路535、及びファン537,539よりなる冷却システムを採用することにより、ステータ568のステータ巻線572上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部523,525を介して)、及び、ステータ570のステータ巻線574上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部527,529を介して)導かれる。外部ケース520の空気導入用通風孔522を通ってロータ530,532間のロータ間隙間531に進入した空気は分岐して、気流の半分はロータ通風路560に進入し、もう半分はロータ通風路558に進入する。ロータ通風路560から出た気流は、ステータ巻線574の前側巻端部529上に導かれる。前側巻端部529を通過後、気流は、ロータ偏向部590の助けによってステータ570の中央開口部582に進入し、その後、適切な相対配置や輪郭により、又は、図5Dの実施形態のように、後部偏向部535により、ステータ巻線574の緩く巻かれた後側巻端部527上に導かれる。気流は、次いで、後端板518の隣接する後端板クロスアーム517、外側部515、及びハブ509により画定される通風路533に進入し、軸509にナット589で装着されたファン539により送風される。ロータ通風路558から出る気流は、ステータ巻線572の後側巻端部523上に導かれる。後側巻端部523を通過後、気流は、偏向部541の助けによってステータ568の中央開口部580に進入し、その後、適切な相対配置や輪郭により、又は、図5Dの実施形態のように、前部偏向部587により、ステータ巻線574の緩く巻かれた前側巻端部525上に導かれる。気流は、次いで、前端板516の隣接する前端板外側部598、クロスアーム501、及びハブ592により画定される通風路535に進入し、ファン537により送風される。好適な実施形態では、遠心ファン537がプーリ136と前端板516との間に、軸502と共に回転するように取り付けられ、遠心ファン539がナット589と後端板518との間に、軸502と共に回転するように装着されている。様々な通風路の断面形状、輪郭(曲がり部や角部)及び相対配置は、流速低下を最小限に抑え、かつステータ568の巻端部523,525及びステータ570の巻端部527,529上の気流を最大化するように選択するのが好ましい。] 図5D 図5F [0112] 具体的には、概して矢印541で示す冷却空気は、空気導入用通風孔522を通してオルタネータ500内に導入され、ロータ間隙間531に進入する。気流543は、4つの気流経路545,547,549、及び551に明確に分岐する。気流545は、ロータ通風路558に進入し、ステータの巻端部523に当たる。巻端部523を通過した後、気流545は、ロータ空気偏向部541により再び導かれて、ステータ568の開口部576に進入する。気流545は、次いで、前端板空気偏向部587によって巻端部525上に再び導かれた後、ファン537により送風されて通風路535を介しステータ500から出る。気流547は、ロータケーシング538と外部ケース520との間を移動して、ロータケーシング538に接合された磁石542を冷却する。気流547は、次いで巻端部525に当たり、その後通風路535に入り、ファン537によって送風されてオルタネータ500を出る。気流549は、ロータ通風路560に進入し、ステータの巻端部529に当たる。巻端部529を通過した後、気流549は、ロータ空気偏向部590により再び導かれて、ステータ570の開口部582に進入する。気流549は、次いで、後端板空気偏向部535によって巻端部527上に再び導かれた後、ファン539により送風されて通風路533を介しステータ500から出る。気流551は、ロータケーシング540と外部ケース520との間を移動して、ロータケーシング540に接合された磁石544を冷却する。気流551は、次いで巻端部527に当たり、その後通風路533に入り、ファン539によって送風されてオルタネータ500を出る。気流545,547は、前側の部品、特に、巻端部523,525及び磁石542を冷却し、気流549,551は、後側の部品、特に、巻端部529,527及び磁石544を冷却する。] [0113] オルタネータ500の部品冷却には有効であるが、空気導入孔522は、全ての用途において設置可能とは限らず、その場合は、オルタネータ300のものと同様の気流経路を利用しなければならない。] [0114] 図5Gを参照すると、オルタネータ555は、好適には、2つのテーパ突出部559,561と2つのネジ部561,593とを備える軸557と、2つのジャムナット512,514と、前端板516と、前部軸受122と、軸受スリーブ186と、後端板518と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、2つのロータ526,528と、ステータ568,570と、外部ケース573と、各タイロッド595とを備える。2つのロータ530,532は、いずれも、図5Gから最もよく分かるように、好ましくは、それぞれのエンドキャップ534,536と、円筒型ケーシング538,540と、ケーシング538の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石542と、ケーシング540の内部壁内に配置された所定数(例えば8組)の両極を交互に有する永久磁石544とからなる。] 図5G [0115] ロータ530,532は、好適には実質的に開放し、各周縁部546,548、各クロスアーム550,552、及び軸502に接続するための各中心ロータハブ554,556を備える。周縁部546、隣接するクロスアーム550、及び中心ハブ554により画定される各通風路558がエンドキャップ534を貫通して設けられている。周縁部548、隣接するクロスアーム552、及び中心ハブ556により画定される各通風路560がエンドキャップ536を貫通して設けられている。中心ロータハブ554,556は、軸部559,561のテーパに対応する所定のテーパ(例えば1フィート当たり1インチ)を有する貫通孔562,564をそれぞれ備える。組立時には、ネジ軸部561,563の直前で軸テーパ部559,561が両孔562,564内に受けとめられるようにして、軸502が孔562,564内で支えられる。ネジ軸部561,563は、ジャムナット514,516と協働し、ロータ530,532を確実に軸502上に位置決めする。前述のように、クロスアーム550,552の厚みは、(重量及び材料費を抑えるため)可能な限り薄く、かつ予測荷重に耐え得るよう適宜選択される。ロータ530,532は、ロータ530がテーパ部559に嵌め合わされて、ロータ532がテーパ部561に嵌め合わされた状態で組み立てた後に、小さな隙間565が残るように、軸557上に軸方向に近接して装着される。これにより、トルクが各ボルト512,514に付与されたとき、ロータ間に適正な隙間が存在することで、確実にロータを完全に嵌め合わせることができる。ロータ通風路558,560は、連続的な冷却流体路が形成されるように組立時に整列される。] [0116] ステータ568,570は、好適には、それぞれのコア583,585及びそれぞれの導電巻線572,574からなる。ステータ568,570のコアは、好適には、非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料を所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された薄シートの積層体からなる(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)。ステータ568,570のコアは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち所定数の歯158及びスロット160を備える。両ステータ568,570は、実質的に開口しているのが好ましく、ステータ568は、中央開口部576を有し、好適には、取付ボルト580を用いた前端板516への取付が容易となるよう、クロスアーム575、径方向位置決め部577、及び軸方向貫通孔578を備え、ステータ570は、中央開口部582を有し、好適には、取付ボルト586を用いた後端板518への取付が容易となるよう、クロスアーム575、径方向位置決め部581、及び軸方向貫通孔584を備える。] [0117] 好適には、絶縁導電体、好ましくは、ワニス処理したモータ銅線から形成される巻線572,574は、各スロット160を通ってコアの側面に沿って外側に向かい、所定数の歯158回りに巻かれてから別のスロット160に再び通されて、ステータ568,570のコア583,585上に設けられている。] [0118] 組立時には、ステータ568は、ロータ530と同軸上に配置され、ロータ530の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、前端板516は、前部ステータ568を、ロータ530の内部室内で正しく整列されるよう取り付け、位置決めし、ステータ570は、ロータ532と同軸上に配置されロータ532の内部空洞内にぴったり受け入れられる。後述するように、後端板518は、後部ステータ570を、ロータ532の内部室内で正しく整列されるように取り付け、位置決めする。ステータ568,570の周面は、磁石542,544の内側面から、所定の小さな空隙AGにより隔てられている(例えば図1F参照)。] 図1F [0119] 前端板516は、好適には段差つき中心ハブ592を備え、同ハブは、前方縮径部594と、これを貫通する中央開口部596と、好ましくは、後端板518と同一の外形を有し各クロスアーム501にてハブ592に接続される概ね円筒形状の外周部598とを有する。円筒型外周部598には、各座ぐり孔503が設けられている。ハブ592の段差面には、ステータのクロスアーム孔578に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴553が設けられている。縮径部594は、ステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、前端板部594がステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577内にぴったり受け入れられる。前部軸受スリーブ186は、前端板ハブ592の座ぐり部505内にぴったり受け入れられ、これにより軸受122及び軸502を中心に位置決めする。ステータ568はハブ592上に装着され、縮径ハブ部594がステータ568のクロスアーム575上の同心円状径方向位置決め部577内にぴったり受け入れられ、ステータの前方側壁がハブ段差上に接する。孔578内で支えられ、タップ穴553内に固定された各ボルト580は、ステータ568を前端板516に固定している。ステータ516は、かくして、軸502に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0120] 後端板518は、後部軸受130を担持し位置決めし、ステータ570を取り付け、位置決めする。後端板518は、好適には段差つき中心ハブ509を備え、同ハブは、前方縮径部511と、これを貫通する中央開口部513と、好ましくは、前端板516と同一の外形を有し各クロスアーム517によりハブ509に接続される概ね円筒形状の外周部515とを有する。円筒型外周部515には、前端板516の座ぐり孔503のものと同一の中心からの径方向距離及び角度配置にある各タップ穴519が設けられている。ハブ509の段差面突出部には、ステータのクロスアーム孔584に対応する所定数(例えば4つ)のタップ穴591が設けられている。縮径部511の外径は、クロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581の直径とほぼ同等の(但しやや小さい)ため、後端板部511をステータ570のクロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581内にぴったり受け入れることができる。後部軸受130は、後端板ハブ509の開口部513内にぴったり受け入れられ、これにより軸502を中心に位置決めする。ステータ570はハブ509上に装着され、縮径ハブ部511がステータ570のクロスアーム579上の同心円状径方向位置決め部581内にぴったり受け入れられ、ステータの後方側壁がハブ段差上に接する。孔584内で支えられ、タップ穴519内に固定された各ボルト586は、ステータ570を後端板518に固定している。ステータ570は、かくして、軸502に対して確実に位置決めされ、整列される。] [0121] ロータ530,532は、軸502に装着され軸と共に回転する。ステータ568,570は、ロータ530,532内にぴったり受け入れられ、ロータ530,532からは小さな空隙AGにて隔てられている(例えば図1F参照)。前端板516、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板518、外部ケーシング520、及びタイロッド524が支持組立体として協働し、軸502、ロータ530,532、及びステータ568,570を整列状態に維持している。軸502は、軸受スリーブ186及び軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板516及び後端板518に装着され軸502を回転可能に維持し、端板と同心かつ垂直に調整する。ロータ530,532は、軸502に装着されて回転し、テーパ軸部557,559との協働で確実に位置決めされる。前端板516は、ステータ568を、ロータ530内で軸502及びロータ530に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。後端板518は、ステータ570を、ロータ532内で軸502及びロータ532に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング520(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板516と後端板518との間に配置される。タイロッド597は、端板516,518を外部ケーシング573に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1F [0122] 再び図5Gを参照すると、冷却気流は、後端板518の通風路533、ステータ570の中央開口部582、ロータ通風路558,560、ステータ568の中央開口部576、及び前端板通風路535よりなる冷却システムを採用することにより、ステータ570のステータ巻線574上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部527,529を介して)導かれる。後端板通風路533に進入する空気は巻線518の後側巻端部527に当たり、ステータの中央開口部582から出る空気は巻線574(前側巻端部529)に当たるよう、適切な相対配置や輪郭により、又は、図5Gの実施形態のように、ロータ偏向部590により導かれる。ロータ通風路558,560から出る空気は、ステータ568の巻線572上に(好適には緩く巻かれた後側及び前側それぞれの巻端部523,525を介して)当たるように導かれる。後側巻端部523を通過した後、ロータ偏向部541によりステータ568の中央開口部576に向けて導かれ、さらに前側巻端部525上へ、そして前端板516の通風路535を通過させられる。Lafontaine等で概説されているような電動ファンなど、非同期の強制空気供給部を後端板518の後側に取り付け気流を強めてもよい。好適な実施形態では、遠心ファン138がプーリ136と前端板516との間に、軸557と共に回転するように装着されている。様々な通風路の断面形状、輪郭(曲がり部や角部)及び相対配置は、流速低下を最小限に抑え、かつステータ570の巻端部527,529及びステータ570の巻端部523,525上の気流を最大化するように選択するのが好ましい。] 図5G [0123] 具体的には、概して矢印567で示す冷却空気は、後端板通風路533を通してオルタネータ555内に導入される。気流567は後側巻端部527に当たる。気流567は、その後、流れ571,569のそれぞれに分岐する。巻端部527を出た後、気流571は、ステータ570の中央開口部582を通過し、ロータ偏向部590に当たり、緩く巻かれた前側巻端部529と、ロータ通風路558,560を通るように導かれ、次いでロータ偏向部541の助けによりステータ568の巻端部523に当たり、ステータ568の中央開口部576に入るように導かれた後、一部巻端部525に当たり、前端板516の通風路535を通ってオルタネータ555から外へ出る。気流569は、後側巻端部527を出た後、ロータケーシング538,540の外側と外部ケース573の内側との間を通り、ステータ568の前側巻端部525に当たった後、前端板516の通風路535を通ってオルタネータ555から外へ出る。気流569は、磁石544,542及び巻端部574,525を冷却する。気流571は、巻端部527,529,523及び525を冷却する。] [0124] 磁気フリンジングの影響はよく知られており、これを利用して永久磁石装置の出力を高めることができる。従来の永久磁石装置では、磁石の長さが概してステータの長さと同等である。ステータの両面を越えるように磁石の長さを延長することができる条件があれば、磁気フリンジングがステータを越えて延びるように発生し、やはりステータを越えて延びる巻線巻端部を遮断する。従って、一実施形態においては、永久磁石は、所定のステータ端面間長さを越える所定の長さを有し、ステータが複数ある実施形態においては、複数組の永久磁石の所定の長さがそれぞれのステータ端面間長さを越えるようにしてもよい。その結果、巻線と相互作用する磁束が全体的に増え、それによりステータの任意の長さに対して生成される電力が増える。] [0125] 図6A及び図6Bを参照すると、オルタネータ600は、SAEの提案するパッドマウント規格第2−3版に適合し、ロータ602を除いて、あらゆる点でオルタネータ100と非常に類似しており、本発明の様々な態様に従って、好ましくは、テーパ突出部112とネジ部114(図1Eから最もよく分かる)とを備える軸110と、ステータ118と、前端板120と、前部軸受122と、ジャムナット124と、後端板126と、後部軸固定リング128と、後部軸受130と、外部ケーシング132と、各タイロッド(図示せず)とを備える。ロータ602は、軸110に装着され軸110と共に回転する。ステータ118は、ロータ602内にぴったり受け入れられ、ロータ602からは小さな空隙AG(例えば図1F参照)にて隔てられている。前端板120、軸受スリーブ186、前部軸受122、後部軸受130、後端板126、外部ケーシング132、及びタイロッド(図示せず)は、支持組立体として協働し、軸110、ロータ602、及びステータ118を整列状態に維持している。軸110は軸受122,130により維持され、これら軸受は、それぞれ前端板120及び後端板126に装着され軸110を回転可能に維持し、端板と同心かつ垂直に調整する。ロータ602は、軸110に装着されて回転し、テーパ軸部112との協働で確実に位置決めされる。後端板126は、ステータ118を、ロータ116内で軸110及びロータ602に対して、正しく整列して配置されるように取り付け、位置決めする。外部ケーシング132(好適には円筒型)は、自身の中心軸に対して垂直の端面を有し、前端板120と後端板126との間に配置される。タイロッド(図示せず)は、端板120,126を外部ケーシング132に押圧し、各部品を直角及び整列状態に維持している。] 図1E 図1F 図6A 図6B [0126] 図6Bから最もよく分かるように、ロータ602は、エンドキャップ604と、円筒型ケーシング606と、ケーシング606の内側壁内に配置された所定数(例えば8組)の交互に両極を有する永久磁石608とを備えるのが好ましい。] 図6B [0127] 磁石608は、ステータ118のステータ端面610,612を越えて延びている。ステータ端面604,606の両側からはみ出る長さが等しく、3/16〜5/16インチの範囲であるのが理想的である。これより長いと、磁気的な利点が少なくオルタネータの全体コストが増すだけである。希土類磁石は、永久磁石オルタネータの中でも最も高い部品であるため、所望出力を得るのに必要な最小量の磁石材料のみ用いるのが有利である。] [0128] Lafontaine等に記載されているように、永久磁石装置の運転中にコギングによる望ましくない影響が表れる可能性がある。デュアルロータ式オルタネータの場合、ステータ、ロータ、及び磁石の全長が増しているためコギングの影響が非常に大きくなる。積層体を傾斜させることでこれらの影響を大部分除去できる。希土類磁石の性質上、即ち、永久消磁を防ぐため磁石は、一定の温度(キュリー温度)以下に保たなければならないため、冷却流体への影響を抑えながら後端板への傾斜ステータ装着を可能にする方法を開発することが有益である。] [0129] 図7A〜図7Fを参照すると、ステータ700は、好適には、コア702及び導電巻線(図示せず)を有する非配向・低損失(無鉛)鋼などの軟磁性材料の薄シートの積層体からなる。ステータ700は、ステータ700を端板720に締結するのに相応しいクロスアーム708及び円筒型貫通孔718を含む径方向位置決め部710を有し、コア704の円筒型内面706により画定される中央開口部704により実質的に開口しているのが好ましい。積層シートは、概ね円筒形状で、外周面に軸方向の刻み目、即ち、所望形状に切断又は穿孔し、整列及び結合された(例えば精密治具内で溶接又はエポキシ樹脂接着し、個別の層を整列状態に維持する)所定数の歯714及びスロット716を備える。] 図7A 図7B 図7C 図7D 図7E 図7F [0130] 図7Bから最もよく分かるように、円筒型貫通孔718は、隣接シートの漸進的傾斜により軸方向の総断面積が減少しており、この貫通孔では、傾斜ステータを取り付けることができない。断面積が漸進的に減少し、点724において干渉するため、取付ボルト722を端板720まで孔718内で支え、かつ垂直性を保つことは不可能である。Lafontaine等に記載されているような、ステータ700を保持するための締付リングを用いるのも、ステータ中央開口部706の冷却流体に対する有効な中央開口直径が小さくなるため理想的とは言えない。図7Cから最もよく分かるように、締付リング732を用いて、ボルト722との協働によりステータ700を固定している。この結果、締付部材732による縮径部734が生じる。] 図7B 図7C
权利要求:
請求項1 軸と、第1ステータと、第2ステータと、第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータとを備え、ロータケーシングが前記軸に装着されて、前記軸、ステータ、及びロータケーシングが同軸上に配置され、前記第1及び第2ステータは、それぞれ少なくとも1つの巻線を有し、前記第1ロータは、更に、前記第1ロータに結合され、前記第1ステータに近接して配置され、前記第1ステータから所定の第1ギャップ長で離された複数の第1永久磁石を有し、前記第1ステータ及び第1ロータの相対移動により、前記磁石からの磁束が磁気的に第1ステータの巻線と相互作用し、前記第2ロータは、更に、前記第2ロータに結合され、前記第2ステータに近接して配置され、前記第2ステータから所定の第2ギャップ長で離された複数の第2永久磁石を有し、前記第2ステータ及び第2ロータの相対移動により、前記磁石からの磁束が磁気的に第2ステータの巻線と相互作用し、前記複数の第1及び第2永久磁石は、それぞれ、所定の第1及び第2ステータ端面間長さよりも大きい所定の長さを有することを特徴とする電力変換装置。 請求項2 更に、前記巻線及び磁石のうち少なくとも1つと熱接触するように、冷却媒体の流れを導く冷却システムを備え、前記冷却システムは、所定の流路を通り且つ所定の流速以上の充分な量の冷却媒体の流れを生成し、発生する熱を拡散し、前記磁石の温度を所定の破壊的レベル未満に維持することを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項3 第1及び第2ステータのスロット並びに各永久磁石のうち少なくとも1つの配置は、前記第1及び第2ステータの中心軸に対して、所定量だけ傾斜していることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項4 前記第1コアの側面における前記スロットの径方向の位置は、前記第2コアの側面における前記スロットの径方向の位置からずれていることを特徴とする請求項3記載の装置。 請求項5 前記軸は、所定の直径を有し、且つ、前記軸の両端間において前記第1及び第2ステータに対して所定の位置に配置された軸テーパ部を有し、前記軸テーパ部の直径は、直径の最小値から、前記軸の所定の直径よりも大きい所定の直径の最大値まで、所定のテーパに従って変化し、前記第1及び第2ロータは、ハブと、前記軸の少なくとも1つの軸テーパ部のテーパに対応する所定のテーパを有する中央貫通孔とを有し、テーパが形成された前記貫通孔の直径は、前記軸の所定の直径よりも大きい貫通孔直径の最小値から、所定の貫通孔直径の最大値まで、所定のテーパに従って変化し、前記第1及び第2ロータのハブは、前記貫通孔の内面と前記軸テーパ部の外面とが嵌め合い接触して、前記軸テーパ部が前記貫通孔内に受け入れられることによって、前記軸が前記ハブの貫通孔内で支えられ且つ前記ハブの貫通孔を貫通して配置され、テーパが形成された前記第1及び第2ロータの孔が前記軸テーパ部に面接触することによって、前記軸並びに前記第1及び第2ステータに対して軸方向及び径方向の両方について前記第1及び第2ロータが位置決めされ、前記軸と共に回転するように前記第1及び第2ロータが軸に結合されることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項6 前記第1及び第2ロータ並びに軸は、単一体を構成することを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項7 更に、第1端板を備え、前記第1ロータは前記第1端板に装着され、前記第1ステータは、前記第1端板に対して相対回転するように装着されていることを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項8 前記軸は、前記第1端板に回転可能に結合されていることを特徴とする請求項7記載の装置。 請求項9 前記第1及び第2ロータは、円筒型のケーシングを前記軸に結合するエンドキャップを有し、前記ケーシング及びエンドキャップは、単一体を構成することを特徴とする請求項8記載の装置。 請求項10 前記冷却システムは、更に、前記所定の流路と流体的に連絡され、前記第1端板を貫通する少なくとも第1の通路を有することを特徴とする請求項7記載の装置。 請求項11 前記冷却システムの冷却媒体は空気であり、冷却システムは、更に、空気が前記第1端板の通路及び前記所定の流路を通って移動するように配置された強制空気供給部を有することを特徴とする請求項10に記載の装置。 請求項12 前記強制空気供給部は、前記第1ステータの回転に対して非同期のファンを含むことを特徴とする請求項11記載の装置。 請求項13 前記冷却システムは、更に、前記第1ステータのコアを貫通する少なくとも1つの通路と、前記第1ステータのコアの通路と流体的に連絡され、前記第1ロータを貫通する第1の通路とを有することを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項14 前記冷却システムは、更に、冷却媒体が前記第1ステータのコアの通路を通って移動するように配置され、前記第1ロータと共に回転するように装着されたファンを有することを特徴とする請求項13記載の装置。 請求項15 前記ステータの巻線は、前記第1ステータのコアの通路を通る冷却媒体の流れの経路内に向けて曲げられた巻端部を有することを特徴とする請求項13記載の装置。 請求項16 前記冷却システムは、更に、前記第1ステータと第1ロータとの間に配置され、冷却媒体の流れを前記第1ステータの通路から巻線の巻端部に熱接触させるように導く偏向面を有することを特徴とする請求項13記載の装置。 請求項17 更に、第2端板を備え、前記第2ロータは前記第2端板に装着され、前記第2ステータは、前記第2端板に対して相対回転するように装着されていることを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項18 前記軸は、前記第2端板に回転可能に結合されていることを特徴とする請求項17記載の装置。 請求項19 前記冷却システムは、更に、前記所定の流路と流体的に連絡され、前記第2端板を貫通する少なくとも第2の通路を有することを特徴とする請求項17記載の装置。 請求項20 前記冷却システムの冷却媒体は空気であり、冷却システムは、更に、空気が前記第2端板の通路及び前記所定の流路を通って移動するように配置された強制空気供給部を有することを特徴とする請求項19記載の装置。 請求項21 前記強制空気供給部は、前記第2ステータの回転に対して非同期のファンを含むことを特徴とする請求項20に記載の装置。 請求項22 前記冷却システムは、更に、第2ステータのコアを貫通する少なくとも1つの通路と、前記第2ステータのコアの通路と流体的に連絡され、前記第2ロータを貫通する通路を有することを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項23 前記冷却システムは、更に、冷却媒体が前記第2ステータのコアの通路を通って移動するように配置され、前記第2ロータと共に回転するように装着されたファンを有することを特徴とする請求項22記載の装置。 請求項24 前記第2ステータの巻線は、前記第2ステータのコアの通路を通る冷却媒体の流れの経路内に向けて曲げられた巻端部を有することを特徴とする請求項22記載の装置。 請求項25 前記冷却システムは、更に、前記第2ステータと第2ロータとの間に配置され、冷却媒体の流れを前記第2ステータの通路から巻線の巻端部に熱接触させるように導く偏向面を有することを特徴とする請求項22記載の装置。 請求項26 前記冷却システムは、更に、前記第1及び第2ロータ間に配置されたロータ偏向部を有することを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項27 更に、第2端板と、外部ケーシングとを備え、前記第1及び第2ロータのケーシング、第1及び第2ステータのコア、並びに外部ケーシングは、前記軸と同心であり、前記軸は、前記第1及び第2端板に回転可能に結合され、前記第2ロータは前記第2端板に装着され、前記第1及び第2ステータは、前記外部ケーシング内の前記第1及び第2端板間において前記軸と共に回転するように前記軸に結合されていることを特徴とする請求項7記載の装置。 請求項28 前記冷却システムは、前記第1及び第2ステータのコアを貫通する通路と、前記第1及び第2ステータのコアの通路と流体的に連絡され、前記第1及び第2ロータを貫通する通路とを有することを特徴とする請求項27記載の装置。 請求項29 前記第1及び第2ロータの通路は、これにより導かれる冷却媒体の流れが、第1端板の通路を通り、前記第1ステータの第1巻線巻端部に熱接触し、前記第1ステータのコアの通路を通り、前記第1ステータの第2巻線巻端部に熱接触し、前記第2ステータの第1巻線巻端部に熱接触し、前記第2ステータのコアの通路を通り、前記第2ステータの第2巻線巻端部に熱接触し、第2端板の通路を通ると共に、前記第1及び第2磁石に熱接触するように配置されていることを特徴とする請求項28記載の装置。 請求項30 更に、前記第1及び第2端板と協働して、前記第1及び第2端板を前記外部ケーシングに押圧する各タイロッドを備え、前記第1及び第2端板、外部ケーシング、並びにタイロッドが協働して、前記軸、第1及び第2ロータ、並びに第1及び第2ステータを整列状態に維持することを特徴とする請求項29記載の装置。 請求項31 前記冷却システムの冷却媒体は空気であり、冷却システムは、更に、空気が前記第1及び第2端板の通路並びに前記第1及び第2ステータのコアの通路を通って移動するように配置された少なくとも1つの強制空気供給部を有することを特徴とする請求項27記載の装置。 請求項32 前記強制空気供給部は、少なくとも1つの電動ファンを含むことを特徴とする請求項27記載の装置。 請求項33 電動ファンは、前記第1及び第2端板に装着されていることを特徴とする請求項32記載の装置。 請求項34 前記強制空気供給部は、前記軸と共に回転するように配置された少なくとも1つのファンを含むことを特徴とする請求項27記載の装置。 請求項35 前記第1ロータ及び第1ステータの組と、第2ロータ及び第2ステータの組は、独立した電気出力を構成することを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項36 前記独立出力は、それぞれ、直流電流と交流電流とを供給するように構成されていることを特徴とする請求項35記載の装置。 請求項37 前記第1ロータ及びステータの組と、第2ロータ及びステータの組は、12VDCに最適な出力電圧範囲と、110VACに最適な第2の独立した電圧範囲を供給するように構成されていることを特徴とする請求項35記載の装置。 請求項38 前記磁石の端面間長さは、磁気フリンジングステータを形成するような大きさであることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項39 対向する前記磁石は、コギングを低減するように、径方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項40 前記第1及び第2ステータの積層体は、コギングを低減するように、傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項41 前記第1及び第2ステータは複数の巻線を有し、これら巻線の巻端部は、前記コアから異なる距離で外側に張り出して、前記冷却媒体の流れの経路に格子状構造を形成することを特徴とする請求項2記載の装置。 請求項42 前記巻端部は、前記コアの周縁部側面から外側に張り出して、前記巻端部とコアの周縁部側面との間に空間を形成して、前記巻線で発生する熱の拡散を容易にすることを特徴とする請求項41記載の装置。 請求項43 前記第1及び第2ロータ並びに前記第1及び第2ステータは、車両用の小型高出力オルタネータとして協働して機能することを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項44 前記第1及び第2ロータ並びに前記第1及び第2ステータは、既存の車両に後付けされる小型高出力オルタネータとして協働して機能することを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項45 前記第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータは、加速による装置変形に耐えるように設計されていることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項46 前記第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータは、装置のモーメントアーム長が低減され、これにより前記複数のロータの変形が減少するように設計されていることを特徴とする請求項1記載の装置。 請求項47 軸と、第1ステータと、第2ステータと、第1ロータ及びこれと反対方向を向く第2ロータとを備え、ロータケーシングが前記軸に装着されて、前記軸、ステータ、及びロータケーシングが同軸上に配置され、前記第1及びと第2ステータは、少なくとも1つの巻線を有し、前記第1ロータは、前記第1ステータに近接して配置され、前記第1ステータから所定のギャップ長で離された複数の第1永久磁石を有し、前記第1ステータ及び第1ロータの相対移動により、前記磁石からの磁束が磁気的に第1ステータの巻線と相互作用し、前記第2ロータは、前記第2ステータに近接して配置され、前記第2ステータから所定のギャップ長で離された複数の第2永久磁石を有し、前記第2ロータ及び第2ステータの相対移動により、前記磁石からの磁束が磁気的に第2ステータの巻線と相互作用し、前記複数の第1及び第2永久磁石は、それぞれ、第1及び第2ステータの各々の所定の端面間長さよりも大きい所定の長さを有し、更に、任意の面に結合するための4つのラグを備え、前記第1及び第2ステータのスロット並びに各永久磁石のうち少なくとも1つの配置は、前記第1及び第2ステータの中心軸に対して、所定量だけ傾斜し、前記第1ロータ及びステータの組と、第2ロータ及びステータの組は、独立した出力電圧を構成することを特徴とする電力変換装置。 請求項48 前記独立出力電圧は、直流電流及び交流電流を含むことを特徴とする請求項47記載の装置。 請求項49 前記第1ロータ及び第1ステータの組と、第2ロータ及び第2ステータの組は、12VDCに最適な出力電圧範囲と、110VACに最適な第2の独立した電圧範囲を供給するように構成されたことを特徴とする請求項48記載の装置。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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